トップコミットメント

わたしたちは
新しい価値の創造を通じて
社会に貢献します

東レ株式会社 代表取締役社長大矢光雄

世界は、気候変動、資源・エネルギー問題、人口増加に伴う食料・水の不足、自然環境の喪失、安全・健康への不安など、持続可能な社会を実現する上で解決しなければならない多くの課題に直面しています。東レグループは1926年の創業以来、一貫して「社会への奉仕」を経営の柱とし、事業活動そのものを通じて社会に貢献することを旨として、今日まで歩んできました。1986年には現在の企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」を定め、2020年には、企業理念をはじめとする創業以来継承されてきた当社を支える経営思想を「東レ理念」として体系化しています。東レグループの使命は、革新技術・先端材料の提供を通じて、世界が直面する「発展」と「持続可能性」の両立をめぐる地球規模の課題の解決に対し、本質的なソリューションを提供していくことにあります。

こうした考え方のもと、2018年に公表した「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」に示す、2050年に東レグループが目指す以下の4つの世界の実現に向けて、課題への取り組みを加速させています。

  1. 「地球規模での温室効果ガス(GHG)の排出と吸収のバランスが達成された世界」(GHG排出実質ゼロの世界)、すなわち「カーボンニュートラルの世界」
  2. 「資源が持続可能な形で管理される世界」
  3. 「誰もが安全な水・空気を利用し、自然環境が回復した世界」
  4. 「すべての人が健康で衛生的な生活を送る世界」

2023年3月には、2023年度からの3カ年を対象とする中期経営課題“プロジェクトAP-G 2025”「革新と強靱化の経営-価値創造による新たな飛躍-」を公表しました。「東レ理念」を起点として、「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」に示す地球規模の課題の解決への貢献を通じた「持続的かつ健全な成長」の実現を目指しています。
そして、経営の最優先課題のひとつと位置づけているCSRについては、“プロジェクトAP-G 2025”と推進期間を同じくするCSRの中期計画「CSRロードマップ 2025」を2023年6月に公表し、「倫理とコンプライアンス」「安全・防災・環境保全」「人権推進と人材育成」などの取り組みを組織的かつ計画的に進めています。これからも経営戦略とCSRを一体的に推進し、社会へ貢献を果たしていきます。

2023年6月