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次世代教育支援活動
次世代を担う子どもたちのための教育支援
東レグループではCSR活動の一環として、2007年より小・中学生を対象とした出張授業・教材提供による次世代育成支援活動を展開しています。
新しい科学の芽は、子どもたちのなかにあります
世界的な科学技術競争が激化する中、イノベーションを担う科学技術系人材の育成を強化することは喫緊の課題であり、東レグループにとっても重要な社会的課題の一つです。しかし日本においては昨今、理科に対する子どもの興味関心の低下、若者の進路選択時における理工系離れなど、「理科離れ」の問題が指摘されています。「理科離れ」に歯止めをかけるには、早期の段階から理科への関心を喚起する必要があるといわれ、その推進に当たっては、教育現場のみに任せるのではなく、産業界からの支援が望まれています。私たちは、学校の先生方とアイディアを交換しながら、東レグループの技術リソースを活用した授業を行うことで、子どもたちに、社会的課題を解決する科学技術の可能性への気づきを促しています。
東レグループ社員が講師をつとめる出張授業
積極的に授業に参加する子どもたち
実社会と結びついた理科の学びを体感
東レグループの出張授業は、東レのつくる先端材料を教材として使用し、日本が誇るナノテクノロジーが身近な生活に活かされていることや、地球環境問題の解決に役立てられていることを伝え、子どもたちの科学的なものの見方や考え方、理科学習への有用感を高められるプログラムをめざしています。
東レグループの理科教育支援プログラムの特徴
- 理科の単元と連動し、学校の先生たちとつくり上げた発展プログラム
- 東レの先端材料を使い、学習と社会のつながりを実感するリアリティある教材
- 先端材料の役割から持続可能な社会について考えるプログラム
東レグループ出張授業・教材提供プログラム
出張授業
テーマ | 対象 | プログラムタイトル | 関連教科 | 関連単元 | 時数 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|
理科実験 プログラム |
小学5年生 | 水のろ過と地球環境を考える | 理科 | ものの溶け方 | 2時間 | |
中学1年生 | 水の中の粒子について考えよう | 水溶液の性質 | 1時間 | |||
環境教育 プログラム |
小学6年生 | 水処理膜と地球環境問題とのかかわり | 理科 総合的な学習 |
生物と環境 | 1時間 | |
中学3年生 ・高校生 |
先端材料と地球環境問題とのかかわり ~素材には社会を変える力がある~ |
科学技術と人間 | 1時間 |
- ※ご要望に応じて高校生向けの出張授業も実施しています。
- ※理科実験プログラムは、実験教材の提供(お貸出し)も実施しています。
教材提供
テーマ | 対象 | プログラムタイトル | 関連教科 | 関連単元 | 時数 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|
理科実験 プログラム |
小学生 (高学年) |
水のろ過と地球環境を考える | 理科 | ものの溶け方 | 1時間 | |
中学生 ・高校生 |
水の中の粒子について考えよう | 理科・化学 総合的な学習 |
水溶液の性質 | 1時間 |
- ※教員への実験教材の無償提供もしており、大学の教員養成講座などで活用されています。
東レの水処理膜(中空糸膜)を使ったろ過実験(全プログラム共通)

中空糸膜
水処理用の中空糸膜を使ったオリジナルの教材です。
授業の流れ (小学校5年生「水のろ過と地球環境を考える」)
導入:これまでの「溶けた物を取り出す」学習のふりかえり
ろ紙を使って色水をろ過できるか考え確かめる
展開1 : 中空糸膜を使った色水のろ過実験
展開2 : 中空糸膜を使った食塩水のろ過実験
ろ過した液に食塩が含まれているかを確認する。
発展 : 水処理膜の社会での活用について説明し、水不足などの地球環境問題は身近な問題であることを確認する
- まとめ : ろ過技術と世界の水問題との関わりについて伝える
授業を受けた子どもたちの声
- この授業をうけて理科のことがとても好きになりました。今日家の人に話して、こんなことをやったよ、こんなことがおもしろかったよ、と言います。(小5児童)
- 1ナノメートルという、とてつもなく小さい穴のろ過装置が作れるなんて、科学ってすごいなと思いました。そのろ過装置がもっとふきゅうして、水不足で困る人がいなくなるといいなと思いました。(小6児童)
- 今日の授業で日本の技術力の高さが分かり、将来の仕事への視野が広がるとても楽しい授業だった。(中1生徒)
- 地球温暖化などの世界の環境問題に対して、あまりできることはないと思っていたけど、いろんな素材があってできることがたくさんあると分かった。(中3生徒)
出張授業に参加した教諭の声
- 授業の発展であり(教科書に書かれていない)とても魅力的な内容でした。粒子概念を教え込むのではなく考えるきっかけになる。児童の粒子へのイメージも膨らんでいました。(小5教諭)
- 6年間の理科の学びを世界的視野に広げるきっかけとなるような学習でした。学校ではできないクオリティの高い実験で子どもたちにとって貴重な体験となりました。(小6教諭)
- 現場で活躍されている方の授業はリアリティがあり、生徒にいい刺激になった。学校と企業との連携の効果を強く感じることができた。生徒との関りも積極的にとって頂き嬉しかった。(中3教諭)