先端材料研究所

先端材料研究所は、新たな製品を創造することを目的とした中央研究所からの流れを継ぐ研究所であり、基礎研究力の強化を図り、革新的な先端材料を継続的に創出することを目指して、2010年6月に設立され、2014年2月に一部改組されました。 

先端材料研究所は、当社・研究本部の基礎研究部門である「基礎研究センター」に属しており、材料分野における基礎研究を全社統一戦略のもとで推進するために「新エネルギー材料」、「医療システム」の2つの研究室、および材料設計におけるデジタル変革を推進する「デジタルマテリアルサイエンスグループ」を設置しています。また、国内外の当社R&D拠点とも密接に連携して技術の融合・展開を図っており、とくに中国上海の東麗先端材料研究開発(中国)有限公司[TARC]とは、一体となって先端材料の創出を推進しています。
当社のコア技術である高分子化学の基礎研究力強化を図り、当社が重点課題としているグリーンイノベーション、ライフイノベーションへの対応に代表される社会のパラダイムシフトを先導する次世代先端材料・システムの基礎研究と、革新的な基幹素材を創出するための基礎材料研究を推進しています。具体的には、革新電池部材等の新エネルギー材料、人工腎臓等の革新医療材料・システム創出に取り組み、「経済成長の制約要因である地球環境保護、資源・エネルギー、少子高齢化等の問題に対する当社製品・技術によるソリューション提供」を推進しています。また、今後の当社先端材料創出の基盤となる高分子高次構造制御、ナノ炭素材料などの基礎研究、さらには計算科学・情報科学を活用したシミュレーションやインフォマティクス技術による材料科学の革新を推進しており、これらの推進のため、海外も含めた産官学にまたがるグローバルな社外連携、オープン・イノベーションを強化しています。

先端材料研究所 機能コンセプトとターゲット

先端材料研究所 機能コンセプトとターゲット

研究・開発の歩み(抜粋)

1956 中央研究所設立
2010 国内3拠点と海外2拠点の基礎研究機能を有機的に統合したグローバルな体制で先端材料研究所発足
2011 血小板付着抑制機能を飛躍的に向上させたポリスルホン膜人工腎臓 トレライト®NVの販売開始
2012 自由エネルギー計算と溶解拡散理論に基づく機能膜設計の基礎を確立(「京」戦略拠点連携)
2013 ポリマー有機薄膜太陽電池で世界最高レベルの変換効率(10%以上)を達成
2015 血液中のタンパク質付着を完全に抑制する表面修飾技術を構築
水素・燃料電池用の炭化水素系電解質膜、電極基材技術を創出
2016 革新的グラフェン導電助剤の開発により、リチウムイオン電池の飛躍的な高容量化(最大20%)を達成
2017 低照度環境にて従来比最大で約2倍の発電量を示す屋内センサー向け有機光発電デバイスパネルを開発