小林 定之(リサーチフェロー)

小林 定之
  • 博士(工学)
  • 所属:化成品研究所
  • 専門分野:高分子構造設計

研究に対する想い

ポリマーアロイの分野は工業的な応用面が多いことから、東レにおいて一貫してポリマーアロイの研究・開発を生業としてきました。メーカーでの材料研究では、自らの知恵を入れた新技術で新製品を創出していく醍醐味があり、日々、充実した研究活動に励んでいます。ナノテクノロジーは、ノーベル物理学賞受賞のファインマン教授が1959年に講演会で提唱したのが発端ですが、ポリマーアロイの分野においても、現在ではより詳細な理論の発展と共に、ナノオーダーでの新たなアロイ化技術に進展してきています。今後とも専門性をさらに深化させ、新技術による新しい価値の創造を通じて社会に貢献していきたいと考えています。

主な論文

2007年 e-Journal of Soft Materials, 3, p1-5
2009年 自動車技術 Vol.53、No.4、p27-29
2010年 未来材料 Vol.10、No.9、p52-55
2011年 高分子論文集 Vol68, No.9 p616-622
Recent res. Devel. Polymer Science, 11, 1-2
Journal of Macromolecular Science, Part B: Physics, 50(11), 2061-2069
2014年 プラスチックエージ Vol.60、No.3、p100-104
プラスチックエージ Vol.60、No.4、p116-121
NTS出版 高分子ナノテクノロジーハンドブック
2015年 成形加工 27巻4号, p130-133
2016年 Journal of Macromolecular Science, Part B: Physics, 55(3), 229-250
2020年 シーエムシー出版 ポリマーの強靱化技術最前線
シーエムシー出版 ポリマーアロイ・ポリマーブレンド

社外受賞歴

2006年 nanotech2006 材料・素材部門賞
2014年 nanotech2014 nano tech大賞
2015年 中部地方発明奨励賞
2019年 nanotech2019 グリーンナノテクノロジー賞
2021年 日本化学会化学技術賞