東レグループ サステナビリティ・ビジョン
わたしたちは、革新技術・先端材料の提供により、
世界的課題の解決に貢献します
サステナビリティ(持続可能性)は、21世紀の世界における最重要の共通課題だと考えています。その背景には、2050年には約100億人に達すると予想される人口増加、また、広範な国々で進展すると考えられる高齢化、そうした中で日々厳しさを増していく気候変動、水不足、資源の枯渇など、様々な地球規模の課題が、相互に関連しながら深刻化している現状があります。
わたしたちは、1926年の創業以来、一貫して「社会への奉仕」を存立の基礎とし、素材には社会を変える力があると確信し、今日まで歩んできました。東レグループの使命は、世界が直面する「発展」と「持続可能性」の両立をめぐる様々な難題に対し、革新技術・先端材料の提供によって、本質的なソリューションを提供していくことにあると考えています。
自らの成長によって、世界の持続可能性に負の影響を与えない努力を尽くすとともに、「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」との企業理念の下、全世界のパートナーとともに、パリ協定や国連SDGs(持続可能な開発目標)をはじめとする世界的目標の追求のために、全力を尽くしていきます。
2050年に向け東レグループが目指す4つの世界
「2030年に向けた数値目標」の進捗
以下の数値目標の達成を目指し、努力を続けていきます。
2013年度実績 (基準年度) |
2023年度実績 (2013年度比) |
2030年度目標 (2013年度比) |
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サステナビリティイノベーション製品の供給※1 | 5,624億円 | 2.3倍 | 4.5倍 | ||
バリューチェーンへのCO2削減貢献量※2 | 0.4億トン | 10.3倍 | 25倍 | ||
水処理貢献量※3 | 2,723万トン/日 | 2.7倍 | 3.5倍 | ||
生産活動によるGHG排出量※4 | 東レグループ全体の 売上高・売上収益原単位※6 |
356トン/億円 | 36%削減※7 | 50%以上削減 | |
日本国内の排出量※5,6 | 245万トン | 26%削減※7 | 40%以上削減 | ||
生産活動による用水使用量 | 東レグループ全体の 売上高・売上収益原単位 |
14,693トン/億円 | 35%削減※7 | 50%以上削減 |
- ※1①気候変動対策を加速させる製品、②持続可能な循環型の資源利用と生産に貢献する製品、③安全な水・空気を届け、環境負荷低減に貢献する製品、④医療の充実と公衆衛生の普及促進に貢献する製品。
- ※2製品のバリューチェーンを通じたライフサイクル全体でのCO2排出量削減効果を、日本化学工業協会、ICCA(国際化学工業協会協議会)及びWBCSD(持続可能な開発のための経済人会議)の化学セクターのガイドラインに従い、東レが独自に算出。
- ※3水処理膜により新たに創出される年間水処理量。各種水処理膜(RO/UF/MBR)毎の1日当たりの造水可能量に売上本数を乗じて算出。
- ※4世界各国における再生可能エネルギーなどのゼロエミッション電源比率の上昇に合わせて、2030年度に同等以上のゼロエミッション電源導入を目指す。
- ※5地球温暖化対策推進法に基づく日本政府の総合計画(2021年10月22日閣議決定)における産業部門割当(絶対量マイナス38%)以上の削減を目指す。
- ※6国際的な算定ルールであるGHGプロトコルに則り、経営支配力を乗じた算定方法に変更。
- ※7基準年度である2013年度の値は、2014年度以降に東レグループに加わった会社分を含めて算出。