東レ株式会社
東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺昭廣)は、このたび、衣料用・産業用の各分野へ販売するナイロン6糸(長繊維)・綿(短繊維)、ナイロン66糸(長繊維)・綿(短繊維)、ナイロンBCF糸(長繊維)、ポリエステル糸(長繊維)・綿(短繊維)、アクリル綿(短繊維)およびポリエステル長繊維不織布について、2022年11月出荷分から価格改定(値上げ)を実施します。
価格改定(値上げ)幅は、+30円~50円/kgとなります。
昨年来の合繊(ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル、アクリル)用粗原料の急激な価格上昇は、ドル建てでは若干落ち着きを見せつつありますが、一方で収益圧迫因となっていた円安は、前回(7月)の値上げ発表後も進行が止まる気配がなく、当社が国内で購入する円建ての粗原料価格は、この為替影響により引き続き高止まりしたままとなっています。
粗原料以外についても、ロシア、ウクライナ情勢を背景とした世界的な需給逼迫と円安により、石炭や天然ガスを中心とした燃料エネルギー価格が大幅に高騰し、副資材や運輸費も含めて、前回の値上げ発表後も各合繊素材の製造、物流コストは継続的に上昇を続けています。
このような環境下、当社は中期経営課題“プロジェクト AP-G 2022”において「トータルコスト競争力強化プロジェクト(NTCプロジェクト)」を推進中であり、固定費および比例費のあらゆる項目について、徹底的な削減と効率化による自助努力を続けてきました。
しかしながら、前述の各種コスト上昇は、これらの努力で吸収できる範囲を超えており、安定した品質での商品供給や、高付加価値品の開発といった国内生産基盤の維持のために、粗原料をベースとした価格フォーミュラを結んでいるお客様へのエネルギーコスト上昇の転嫁を含め、今回の値上げ実施を決定しました。
2021年12月および2022年3月、7月に続き、短期間で4回目の値上げとなりますが、取引先をはじめ関係者のご理解を得ながら、確実に進めてまいる所存です。
今回の値上げに関する詳細は以下の通りです。
1.価格改定(値上げ)幅
+30~50円/kg
2.対象素材
ナイロン6長繊維(衣料用・産業用)
ナイロン66長繊維(衣料用・産業用)
ナイロン6、ナイロン66短繊維
ナイロンBCF糸
ポリエステル長繊維(衣料用・産業用)
ポリエステル短繊維
ポリエステル長繊維不織布
アクリル短繊維
3.改定時期
2022年11月出荷分から実施
以 上