Decatur工場が「AWF大気保全賞」を受賞

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2022.03.02

Toray Composite Materials America社(CMA社)


 10月22日、アラバマ州にあるCMA社のDecatur工場は、Alabama Wildlife Federation(AWF)から「2021年大気保全賞」を受賞しました。AWFはアラバマ州で最古(1935年創設)、かつ最大規模のNPO法人で、野生生物と天然資源の保護に取り組んでいます。
 Decatur工場は、米国の大気浄化法の第5章(タイトルV)に規定する「主要排出源に関する操業許可」に基づきアクリル繊維を製造しています。この「タイトルV」とは、全米の主要な大気排出源に対する大気質許可と許可プロセスの標準化を目的とした、大気汚染防止プログラムです。当工場では、米国環境保護庁が制定したLDAR(漏洩の発見および修理)プログラムを実施し、アクリロニトリルの漏洩排出の最小化に取り組んでいます。
 2020年には、フランジ、ポンプ、バルブなどの部品の改良により漏洩量を規定量以下に抑えることで、アクリロニトリルの漏洩排出を削減しました。まず、電子式のモニタリングログを用いて許容範囲以下の漏洩も監視するなど、漏洩排出の監視を強化し、このモニター作業で2回連続して一定の基準を満たさなかった部品をすべて特定し、修理することにしました。製糸保全グループは、部品(フランジボルト、パッキン押さえ、締め付けナット、バルブステムなど)の全体的な気密性をチェックし、漏れがあればそれをなくすための措置を実施。このような自発的な環境保全の取り組みにより、許容範囲内の排出量をさらに80%以上削減することに成功しました。
 Decatur工場では、自然環境を保護し、また周辺地域の健康と安全に対するリスクを最小限に抑えるために、今後も排出量のさらなる削減に向けて努力を続ける所存です。
 

授与式にて、AWFの役員らとともに写真に収まるCMA社のConlon EHSコンサルタント(中央)

大気保全賞のトロフィー