軟包装材とはフィルムを使用した包装材で、食品包装等に採用されています。軟包装材の印刷には、グラビア印刷
1)、フレキソ印刷
2)が主に採用されていますが、有機溶剤を含むインキを大量に使うことから、有機溶剤の熱乾燥や、廃ガス処理によるエネルギー消費やCO
2排出が大きな課題となっています。そこで、有機溶剤を含まず、EB(電子線)やUV(紫外線)など低エネルギーで硬化するインキを使用したオフセット印刷
3)への転換が進行しています。
IMPRIMA™FRを用いた軟包装水なしEBオフセット印刷システムのCO
2排出量は、日本印刷産業連合会「プラスチック製容器包装」算定基準(PCR)PA-BC-02を参考にした当社試算で、グラビア印刷対比1/5以下、フレキソ印刷対比1/3以下まで削減可能であることを確認しました。また、EB硬化インキを採用する事で、食品包装で規制が厳しくなっている使用物質リスト規制にも適合しています。
東レは「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」や、長期経営ビジョン"TORAY VISION 2030"の中で、事業活動を通じて地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献することを表明しています。東レは今後も、先端素材とプロセスの開発を継続し、企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の具現化に取り組んでまいります。
<ご参考>
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IMPRIMA™FRを使用した高精細な印刷 |