<注1>WGBT値 (Wet-bulb Globe Temperature)
湿球黒球温度。
熱中症対策における指標として用いられ、温度、湿度、照り返しによる輻射の影響などから導き出される。
厚生労働省労働基準局が策定する「職場における熱中症予防基本対策要綱」において、労働安全環境管理における指標値として活用することが推奨されている。また着用する衣類に応じてWBGT値に補正値を加えることが求められている。
<参考> 衣類の組合せによりWBGT 値に加えるべき着衣補正値
(JIS Z 8054:2021)
組み合わせ
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コメント
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補正値
(℃- WBGT)
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作業服 |
織物製作業服で、基準となる組合せ着衣 |
0
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単層のSMS不織布製のつなぎ服 |
SMS はポリプロピレンから不織布を製造する汎用的な手法である。 |
0
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単層のポリオレフィン不織布製のつなぎ服 |
ポリエチレンから特殊な方法で製造される布地 |
2
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<注2>熱ストレス
高温による健康影響の総称。暑熱環境による熱ストレスの評価にはWBGT値が活用されている。作業場所におけるWBGT値には基準値が設定されており、WBGT値が基準値を超えるおそれがある場合には、熱中症にかかる可能性が高くなるため、WBGT値を下げるための対策を講じる必要がある。
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本実験結果を含むLIVMOA®情報ファイル『現場作業の「働き方改革」とその行方』はこちらからダウンロードいただけます。