岩手県大船渡市の中学生に「キャリア教育」支援を実施

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2015.02.20

東レ株式会社

 1月29日、東日本大震災で津波被害にあった岩手県大船渡市内の全中学校年生を対象に、同市教育委員会主催「第3回大船渡キャリアチャレンジデイ(*1)」が開催され、東レとしても3回目の参加となる今回は、研究・開発企画部の荒西主席が講師として出向き、キャリア教育支援を行いました。
 7つの中学校246人の生徒が会場である大船渡市民会館に集まり、グループに分かれて、地元企業および全国からの企業(東レ、積水ハウス(株)、パナソ ニック(株)、大日本住友製薬(株)、花王(株)、東日本旅客鉄道(株)他)19企業・団体によるトークセッションに参加し、さまざまな業種・職種の仕事 について理解を深めました。
 東レブースでは、荒西主席が繊維について分かりやすく説明をした後、自身の経験を通じ「メーカーの研究開発」という仕事、またそれに必要な能力、意志、 役割について話しました。質疑応答の時間には、多様な質問に一つ一つ丁寧に答えました。50分のトークセッションを3回行った荒西主席は、「中学生たちの 前向きな姿勢に、明るい未来を感じることができました」と感想を述べていました。
 午後はホールに全員が集まり、「世界でいちばん受けたい授業」などの著者である藤原和博氏による「よのなか」科の一斉授業を受けました。
 いまだ7割が仮設住宅から通学しているという大船渡市の中学生に、将来のことを考えるきっかけや意欲を与えることのできる本プロジェクトには、今後も継続的に参加したいと思います。


*1.大船渡キャリアチャレンジデイ:津波被害にあった宮 城県大船渡市では、地域の経済活動復興のめどが立たず、例年中学2年生が実施していた「職業体験学習」の受け入れ先が確保できないことから、キャリア教育 に関する体験学習の機会提供が必要だった。本プロジェクトは文部科学省復興教育支援事業の一環として、大船渡市全中学校2年生を対象に「職場体験学習」に かわる取り組みとして実施されている。2012年度にはこの取り組みが「文部科学大臣表彰」を受賞し、3年目となる今年は19の企業・団体が協力した。