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口腔内崩壊錠用フィルムコーティング技術 RADIFIL®の 実施許諾契約締結について

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2021.03.22

東レ株式会社
癸巳化成株式会社

東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)と癸巳化成(きしかせい)株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:前澤大介、以下「癸巳化成」)はこのたび、東レが開発した口腔内崩壊錠(水なしで服用可能な錠剤)用フィルムコーティング技術RADIFIL®(ラディフィル)(特許第6443332号、特許第5696742号)に関する実施許諾契約を締結しました。
 本契約に基づき、癸巳化成は日本国内においてRADIFIL®技術を用いた口腔内崩壊錠用コーティング剤を独占的に開発、製造、及び販売する権利およびRADIFIL®の商標使用権を取得し、東レはランニングロイヤリティを含む対価を受取ります。
 癸巳化成は今後東レより技術移管を受け、準備が整い次第各医薬品メーカーに対し、コーティング剤試作品の提供を開始する予定です。また、癸巳化成は本契約を契機に医薬品添加剤事業分野の強化を図ります。

 RADIFIL®は、光分解しやすい主薬を含む口腔内崩壊錠に遮光性を持たせるコーティング技術と、吸湿性が高い主薬等を含む口腔内崩壊錠に防湿性やガスバリア性を付与するコーティング技術の独立した2種の技術からなります。いずれも、口腔内崩壊錠にコーティングしてそれぞれの機能を発揮するとともに口腔内崩壊錠本来の速崩壊性を維持する優れた性能を有しています。本技術は公益社団法人発明協会2018年度関東地方発明表彰発明奨励賞および2019年日本薬剤学会旭化成創剤開発技術賞を受賞しています。

 口腔内崩壊錠は、水あり・水なし、いずれの服用も可能であることから、高齢者など嚥下機能が低下している患者さんや、水分摂取の制限が必要とされる患者さんの服薬コンプライアンス向上につながることが期待されます。東レと癸巳化成は、今後も革新的な製剤技術を社会に提供することにより、人々の健康の維持・向上に取り組んでまいります。

 なお、東レが製造販売承認を取得している経口そう痒症改善剤「レミッチ®※1OD錠2.5μg」に使用されているナルフラフィン塩酸塩を含むフィルムコーティング技術は、今回東レから癸巳化成に実施許諾を行った特許技術の範囲外です。

※1レミッチ®は鳥居薬品株式会社の登録商標です。

<東レ(株)会社概要>
会社名: 東レ株式会社
設立: 1926 年 (大正 15 年) 1 月
代表者: 代表取締役社長 日覺昭廣
資本金: 1479 億円
本社: 東京都中央区
従業員数: 48,031 名(東レグループ合計)(2020 年 3 月末現在)
事業内容: 繊維、樹脂、フィルム、炭素繊維複合材料、電子材料、医薬品・医療機器などの製造・加工および販売

<癸巳化成(株)会社概要>
会社名: 癸巳化成株式会社
設立: 1953 年(昭和 28 年)5 月
代表者: 代表取締役 前澤 大介
資本金: 4,000 万円
本社: 本社・横浜工場/研究所
従業員数: 90 名
事業内容: 食用色素・化粧品用色素・医薬品及び医薬部外品用色素・臨床試験薬・その他酸性染料の製造及び販売・バイオ医薬品の CDMO、傘下の企業において化粧品の ODM・バイオ医薬品の研究開発

以上