「エコマークアワード」は、JEAが 2010年に創設し、エコマーク事業の目的である「消費者の環境を意識した商品選択、企業の環境改善努力による持続可能な社会の形成」に向けて積極的に活動している企業・団体等を表彰するものです。
消費者の環境を意識した商品選択、企業の環境改善努力による持続可能な社会の形成」に大きく寄与する取り組みを行った企業・団体等を表彰する「優秀賞(企業部門・公共部門・民間部門)」と、環境性能や先進性、エコフレンドリーデザインなどが優れた商品を表彰する「エコ・オブ・ザ・イヤー」から構成されています。「優秀賞」のうち最も優れた取り組みには「最優秀賞」が授与されます。
東レは、全社横断プロジェクトとして「グリーンイノベーション事業拡大プロジェクト(GRプロジェクト)」に継続して取り組んでおり、2011年のスタート以来、売上高は年々拡大し、2019年度は8,201億円(日本基準)に達しました。
繊維事業においても、環境問題の解決に貢献するテーマとして、省エネルギー、新エネルギー、バイオマス由来、リサイクルなど8つの項目を設定して取り組んでいます。その中で今回は、“持続可能な循環型の資源利用と生産”で貢献するバイオマス由来やリサイクルの原料を使った製品の展開を着実に広げている実績・姿勢が特に高く評価され、「最優秀賞」の受賞につながりました。
東レは「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」や、今年5月に発表した長期経営ビジョン“TORAY VISION 2030”の中で、事業活動を通じて地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献することを表明しています。今後も、先端素材とプロセスの開発を継続し、企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の具現化に取り組んで参ります。
<JEA「エコマークアワード 2020」の選考委員会評価コメント>
東レ株式会社は、グループ全体のサステナビリティ・ビジョンに沿って、「グリーンイノベーション事業拡大プロジェクト」を展開している。“持続可能な循環型の資源利用と生産”という課題解決を事業の中核に据え、これまで脇役になりがちであった製品の環境性能を、優れた先見性と技術、市場開発によって「顧客に選ばれる付加価値」に昇華させている。SDGsとビジネスの融合を、時代に先駆けて体現してきた同社のイノベーションに、惜しみない拍手を送りたい。
同社は糸、織物といった多くの繊維素材のラインアップでエコマーク認定を取得。環境ラベルが持つ信頼性、基準の客観性などを訴求して環境配慮素材の付加価値を取引先にわかりやすく伝えることで、多くの製品メーカーが同社の素材を採用し、幅広い分野・用途で商品化されている。エコマーク商品をはじめとする環境配慮素材を市場に浸透させた貢献は計り知れず、サプライチェーン全体のグリーン化にも大きく寄与している。