プロジェクトの第1段となる「水を纏う™」Tシャツは、東レグループが長年の繊維事業で培った先端技術により開発された、特殊な素材や編地設計を用いた商品です。
暑さに対して水の熱伝導性の高さや気化熱冷却効果を用いて涼感を得ることは、古来より打ち水や水遊びなど生活の一部として生活に定着しています。しかしながら、衣服においては、水を含むことは肌面へのべたつきや濡れ色・生地透けなどの不快感を生むことがあります。
今回開発した「水を纏う™」Tシャツは、濡れることによりその機能を最大限発揮しますが、通常のTシャツに使われるような綿やポリエステル素材のように、濡れたことによってその部分が濃く見えたり(濡れ色)、生地が透けるような現象が目立たず、かつ、特殊な編み構造により生地が水分を含んだ状態でも肌がベタつきにくくサラッとしており、濡れた状態でもそれを感じにくい特徴があります。また、暑い時期に気になりがちなUVカットや消臭機能も付与しています。
真夏の酷暑は年々その激しさを増し、冷房など空調を使えない環境では人体に危険を及ぼす水準となっています。東レグループはそうした環境の変化を踏まえ、発生している問題に対し、先端技術を使用した今回の新しい着用コンセプト商品の展開を迅速に進めていくことで、ソリューションを提案していきます。
東レグループは今後も、革新技術・先端材料の提供によって、人々のより快適な生活の実現に向け貢献してまいります。