「スマートパレット®」利用による「ホワイト物流」推進について

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2020.02.26

東レ株式会社

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、ユーピーアール株式会社(本社:東京都千代田区、社長:酒田義矢、以下「UPR」)のアクティブタグを搭載した「スマートパレット®」を業界で初めて利用して、2020年1月から国内における樹脂製品のパレット輸送を拡充しました。

1.「スマートパレット®」とは
 UPRとNTTが共同開発した電波が300mも飛ぶ最先端技術のアクティブタグを搭載したパレットです。電波を正確にキャッチする高性能の専用リーダー(受信機)との組み合わせにより、パレットの場所が把握できると共に製品の入出庫管理がリアルタイムで可能となる画期的な仕組みです。アクティブタグは、電池交換無しで10年間使用できます。


2.「スマートパレット®」の導入メリット
 人手不足が社会的な問題になり、省人化が求められていますが、トラックドライバーによる手荷役を大幅に解消し、フォークリフトによるトラックへの積み卸しにより、荷役時間も削減できます。また、専用リーダーとの併用により、人手による棚卸しをすること無く、自動的に、出荷元別にパレット枚数を常時把握する事が可能です。出荷元でのパレット枚数情報、当社出荷情報、客先からのパレット回収情報を組み合わせて、パレット枚数を把握する事が可能となり、パレット紛失リスクを大幅に低減できます。当社は1回当たりの出荷数量が1t以上の紙袋梱包での出荷については、原則「スマートパレット®」を利用して輸送します。
 また、「スマートパレット®」はプラスチック製のため、従来の木製パレットで発生していた出釘による破袋事故や木片・虫・カビなどの異物混入リスクの低減も期待できます。

※「スマートパレット」はUPRの登録商標です。

3.「ホワイト物流」の推進
 当社は、2019年4月に経済産業省・国土交通省・農林水産省が参加を呼びかけた「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、2019年9月に自主行動宣言を行いました。深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化、女性や60代以上の運転者等も働きやすい、より「ホワイト」な労働環境の実現を目指しています。

 東レは今後も、取引先や物流事業者との相互理解と協力のもと、企業の社会的責任の一環として物流環境の改善に積極的に取り組み、持続可能な物流の実現を目指してまいります。


<ご参考>
スマートパレット利用対象製品
ABS樹脂、AS樹脂、ASA樹脂及びそのアロイ“トヨラック®”、持続型制電性ABS樹脂“トヨラックパレル®”、ナイロン樹脂“アミラン®”、PBT樹脂“トレコン®”、PPS樹脂“トレリナ®”
液晶ポリエステル樹脂“シベラス®”、熱可塑性炭素繊維強化樹脂“トレカ®樹脂”

ユーピーアール株式会社
設 立 1979年3月
代表者 代表取締役社長 酒田 義矢
所在地 東京本社 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-3-2 内幸町東急ビル12F
宇部本社 〒755-0032 山口県宇部市寿町3-5-26
資本金 9,600万円
売上高 単体 112億円(2019年8月期)
連結 116億円(2019年8月期)
以 上