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令和元年度 第60回 東レ科学技術賞 第60回 東レ科学技術研究助成 第51回 東レ理科教育賞 の決定について

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2020.02.18

公益財団法人 東レ科学振興会
     〒103-0021中央区日本橋本石町3-3-16
  TEL. 03-6262-1655(天津)

公益財団法人 東レ科学振興会(会長 日覺昭廣)は、第60回東レ科学技術賞、東レ科学技術研究助成および第51回東レ理科教育賞を次のとおり決定しました。

○東レ科学技術賞 コーネル大学素粒子研究所
ゴールドウィンスミス名誉教授 木下 東一郎 氏
東京大学名誉教授
日本大学医学部特任教授 飯野 正光 氏
○東レ科学技術研究助成 武蔵野美術大学教養文化・
学芸員課程研究室准教授 宮原ひろ子 氏 ほか10名
○東レ理科教育賞
 文部科学大臣賞
大谷中学校・高等学校 豊田 將章 氏
ほか理科教育賞2名、佳作4名、奨励作2名
 贈呈式は3月16日、東京・丸の内の日本工業倶楽部で行います。

 東レ科学技術賞は科学技術で優れた業績をあげた方の表彰、東レ科学技術研究助成は科学技術の基礎的、萌芽的研究を行っている若手研究者への資金援助で、募集は76学協会および当会の推薦人の推薦により行っています。東レ理科教育賞は公募で、創意と工夫によって著しい教育効果をあげた中学校・高等学校等の理科の先生を表彰しています。

 東レ科学技術賞2名の業績と東レ理科教育賞文部科学大臣賞の受賞内容は次のとおりです。

1.東レ科学技術賞

 木下 東一郎氏 量子電気力学の高精度計算手法の開発とその応用
量子電気力学は素粒子間の電磁気的相互作用を記述する理論である。氏は、自ら開発した手法を使って、物理学史上最も精緻な理論値を得ることに成功した。現代物理学の精密検証に果たした、氏の長年にわたる先導的理論業績が高く評価された。

 飯野 正光氏 カルシウムによる細胞機能制御機構の研究
神経機能やホルモン分泌制御には細胞内カルシウムが関与している。氏は種々の新規技法を用いて、細胞内カルシウムの時空間的制御メカニズムとその生理的役割に関して数多くの成果を挙げてきた。独創的かつ緻密なカルシウム動態に関する国際的業績が高く評価された。
 
2.東レ理科教育賞文部科学大臣賞

 豊田 將章氏 身の回りのものを利用したバンデグラフ起電機の製作
本作品は、女子中学校・高等学校のクラブ活動において高電圧の静電気実験ができるバンデグラフ起電機を製作した実践例である。生徒による長年の改良を通じ、電池駆動型で梅雨時でも安定した動作が可能である。市販装置を超える性能から生徒は大きな達成感を得ており、教育上の高い効果に結びついた。
以上

>東レ科学振興会
http://www.toray-sf.or.jp/information/200218.html