【用語説明】
1) カーボンナノチューブ(Carbon Nano-Tube)複合体:
炭素原子で構成される直径がナノメートルサイズのカーボンナノチューブと高性能半導体ポリマーとの複合体。純度が高く、構造が揃った高品質なCNTは凝集する力が強く均一な分散が困難となるが、東レは、半導体ポリマーを単層CNTの表面に付着させることで、導電性を阻害することなく単層CNTの凝集を抑制できることを世界に先駆けて見出した。
2) RFID(Radio Frequency Identifier):
商品に取り付けられた「RFIDタグ」と呼ばれる記録媒体に登録された情報を、無線電波によって直接接触することなく読み書きする技術。
3) UHF帯(Ultra High Frequency):
860~960MHzという周波数帯を指し、日本ではUHF帯RFIDで使用できる周波数が920MHzと決められている。伝送できる情報量が大きく、小型のアンテナと送受信設備で通信できることから、携帯電話や業務用無線を初めとした多種多様な移動通信システムを中心に、地上デジタルTV、空港監視レーダーや電子タグ等、幅広く使用されている。
4) IC(集積回路):
TFT、ダイオード、抵抗、配線などの集合体で、情報処理や情報記録の機能を有する電子回路。コンピューター、無線機器、家電製品、自動車など、ほとんどすべての機器やシステムに使用されている。
5) 移動度:
半導体中の正孔・電子などのキャリアの動きやすさの指標。移動度が大きいと高速応答が可能になり、またTFTサイズを小さくできるため微細化にも有利となる。
以上