<用語説明>
※1)抗血栓性
血液と接触する医療用材料に要求される、血液の凝固(血栓)を防ぐ性能のこと。
※2)持続緩徐式血液濾過
時間をかけてゆっくりと血中から物質除去を行う治療方法。循環動態に与える影響が少ないという利点がある。
※3)血栓形成反応
血液は異物と接触すると生体防御反応を起こし、異物の表面に血中のタンパク質が集まって付着する。それが引き金となって血栓形成反応が誘発される。血栓形成はカテーテルや人工血管・透析膜等を詰まらせ性能劣化の原因になる上に、血液の流れを物理的に遮断してしまうことで、治療の中断につながってしまう場合もある。
※4)ポリスルホン膜
耐熱性ポリマーであるポリスルホン樹脂を基本素材として作られた半透膜。中空糸型に成型したポリスルホン膜は、血液中にある尿素等の小分子量物質から、β2-ミクログロブリンなどの低分子量タンパク質まで、幅広い物質の除去が可能である他、一般的に血液適合性を有している。