東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、このたび、造水効率※1を飛躍的に高めた新たな小型RO膜エレメントを創出しました。RO膜エレメントに通す供給水※2と透過水※3が流れる際の抵抗を極限まで抑えつつ、供給水流速を高める技術によって、造水効率の良い省エネ運転が可能となります。今後、スケールアップに向けたグローバル実証を進め、産業用大型RO膜エレメントへの展開を目指してまいります。
RO膜エレメントは、様々な水の浄化に利用されていますが、世界中で年々深刻化していく水問題に対応するためには、さらに造水性能を高める技術開発が求められています。
RO膜エレメントは、RO膜を両側から挟む形で配置される、透過側流路材および供給側流路材を主要部材として構成されています。造水効率を高めるためには、透過側流路の流動抵抗※4を低くすることと、RO膜表面のイオン濃度を低減することが必要です。
本技術のポイントは下記のとおりです。