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快適な使い切り保護服LIVMOA®に新シリーズ登場 クリーンルーム対応滅菌タイプLIVMOA®CLの開発について

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2019.03.18

東レ株式会社

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)はこのたび、使い切り保護服LIVMOA®(リブモア®)シリーズの新しいタイプとして、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構(兵庫県神戸市、理事長:本庶佑、以下「FBRI」)細胞療法研究開発センターの協力の下、クリーンルーム対応滅菌タイプLIVMOA®CL(リブモア®CL)を開発しました。今後成長が見込まれる再生医療分野や、医薬品製造などクリーンルーム内での作業を必要とする分野に向け、作業者の快適性向上を目指してまいります。日本では2019年7月より販売開始をする予定です。将来的には日本発の快適性使い切りクリーンルームウェアとして欧州、米国を中心とした海外展開にも取り組みます。

 細胞培養の現場では、人を発生源とする塵埃や細菌をクリーンルーム内に持ち込まないよう、密閉性が高く、滅菌処理を施した使い切りの不織布製無塵衣を着用します。現在市場に流通しているものは、海外製のつなぎタイプが主流ですが、無塵衣の表面に汚れが付着しないよう、手や床に触れずに着用することが難しく、時間を要していました。また、温湿度管理が行き届いた環境での作業とはいえ、作業時には汗でゴーグルが曇るなど、暑さ対策も望まれています。これに対して東レは、細胞培養センターを持つFBRIと共同で、快適なクリーンルーム対応の保護服の開発を進めてまいりました。

 LIVMOA®CLは、①滅菌処理加工と、②着用しやすい上下セパレート仕様が特徴です。LIVMOAシリーズ初となる滅菌加工には、エチレンオキサイドガスによる滅菌加工を採用しました。エチレンオキサイドガス滅菌加工は、他の滅菌方法に比べて低温で滅菌できるため、生地の特性を損ないにくいところが特長です。
 ポリプロピレン極細繊維からなる不織布をエレクトレット(電石)化した「トレミクロン®」を中心に、ポリプロピレンスパンボンドで上下から挟んだ3層構造により、衣服内の塵埃を吸着して外に出さず、また生地自体の発塵性も非常に低いことから、着用しやすい世界初の上下セパレート仕様が実現しました。さらに、直接表面に触れずに着用できる梱包方法を取り入れ、着用しやすさも向上させています。通気性の高いトレミクロンは、ムレ感を軽減できるなど暑さ対策として有効ですが、より現場のニーズに応えるため、FBRIでの着用試験を繰り返し、検証と改良を重ねて完成しました。

 なお、LIVMOA®CLは、3月21日(木)~23日(土)に、神戸国際展示場で開催される「第18回日本再生医療学会総会 最新技術紹介コーナー」の当社ブースにて展示します。

 東レは、中期経営課題“プロジェクト AP-G 2019”における基本戦略の一つとして、医療現場の負担軽減に貢献するライフイノベーション分野の事業拡大を推進しています。作業現場の安全性と快適性の向上を目指すLIVMOA®CLの開発によって、医療従事者の作業性と快適性の更なる向上を実現してまいります。

LIVMOA®CLの詳細については以下URLをご参照ください。
  www.livmoa.toray/product/cl/
以上