東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)はこのたび、複合紡糸技術NANODESIGN®※1を用い世界最細繊度である0.8dtexの2成分バイメタル繊維からなる新しいPrimeflex®を開発しました。Primeflex®の特徴である優れたストレッチ性とストレッチバック性はそのままに、きめ細やな表面感と、フラットでスムーズな肌触り、ソフトでしなやかな風合いを兼ね備えていることから、オフィスカジュアルやセットアップ、女性に人気のトレーニングやヨガなどのスポーツシーン向けインティメイト・アイテムなど、機能性とともにテキスタイルの美しさが重要視されるアイテムに適しています。東レは、2019年秋冬向けの新素材として、レディース及びメンズのアウターやトップス、ボトム向けからスポーツのアウターやシャツ地まで、織物も編物も含めた幅広いテキスタイルを拡大展開します。
Primeflex®は、バネのような3次元的なスパイラル構造をもつバイメタル繊維によるしなやかなストレッチ性を持つ高機能素材で、スポーツやカジュアル向けを中心に展開してきました。従来の紡糸技術では単糸繊度1dtex以上のものしか生産できなかったため、メンズを中心としたカジュアルやスポーツ向けでの展開が中心でした。感性が重要となるオフィスカジュアルやレディースファッションは、従来にはない風合いが求められるため、展開領域の拡大を目指して、新しいPrimeflex®の開発に取り組みました。
今回開発したPrimeflex®は、ポリマーの最適化に加え、複合紡糸技術NANODESIGN®によって、ポリマーの重心を精密に制御した断面形態を設計したことで、2成分バイメタル繊維としては、0.8dtexという世界一細い単糸繊度でありながらも、既存品と同等のストレッチ性を有しています。さらに、テキスタイル化の際には、織編物空隙内での捲縮を細かく均一に発現させる加工技術により、きめ細やかな表面感とスムーズな肌触りを実現しました。
ソフトでしなやかな風合いの新しいPrimeflex®の投入により、今後益々ストレッチ素材が要望されるレディース向けやライフスタイル向けに幅広い商品を展開してまいります。
そして、今回の新素材をラインアップに加えたPrimeflex®を、グローバルに事業展開するテキスタイル商品のコアブランドと位置づけ、日本のみならずグローバル市場に向けて広く展開してまいります。
新しいPrimeflex® の概要は次のとおりです。