滅菌済み医療用光学レンズ清拭用クロスの発売について

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2018.11.06

東レ株式会社


 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)はマイクロファイバークロス トレシー®を用いて、内視鏡手術に使われる医療用光学レンズ清拭クロスの製造を開始しました。製品名は「Toraysee®forES」で内視鏡手術中に血液や臓器焼灼時に発生する脂性の生体物質がレンズに付着し視野(画像)が不明瞭になった際、レンズの汚れをガーゼで拭き取った後、「Toraysee®forES」で拭きあげて使用します。レンズが曇る原因のひとつと考えられる、ガーゼでは拭き取れない汚れを拭き取ることによりクリアーな視界を確保し、術者の負担軽減に貢献します。

Toraysee®forES
 

 慶應義塾大学医学部一般・消化器外科学教室(主任教授:北川雄光氏)と共同で開発し、第118回日本外科学会定期学術集会(2018年4月)にて、同教室の山高謙氏がその成果を報告しました。
 本製品の発売は、泉工医科工業株式会社(本社:東京都文京区、社長:青木正人)が行います。
 「Toraysee®forES」は、サイズ5cm×5cm、ポリエステル100%でX線造影糸のリングが付いています。内視鏡手術での使用のため、※EOG滅菌を施しております。吸水性に優れた厚地のニット生地で縁はヒートカットされており、繊維くずが出ません。直径が約2ミクロン(断面積比:髪の毛の1600分の1)という超極細繊維がレンズの拭き取り面に密着して汚れをとらえ、繊維の隙間「ミクロポケット」に次々に汚れを取り込み優れたワイピング性能を発揮します。
 必要に応じて「乾式」でも、注射用水を数滴含有させた「湿式」でもご使用頂けます。

 ※EOG滅菌:エチレンオキサイトガス(EOG)による滅菌のこと。変色・変質・変形などが発生せず、全ての微生物(一般細菌、真菌類等)に対して効果があります。

 クリーニングクロストレシー®は、1987年にめがね拭きとして発売開始以来、その優れたクリーニング性能により、用途の裾野が年々広がり、携帯電話の画面、タブレット端末、アクセサリー、腕時計、CD、鏡、など様々な生活シーンで使われてきました。
 近年、清浄度が重視される医療の現場でも医療機器のタッチパネル画面や保育器、輸液ポンプ、手術器具など様々な医療機器のメンテナンスクロスとして使用されており、化学物質や薬剤を使用しない清拭効果について高い評価を得ています。

 東レは、中期経営課題“プロジェクト AP-G 2019”における全社プロジェクトの一つとして、東レグループのコア技術・要素技術や事業基盤を活用して、医療の質向上や医療現場の負担軽減、健康・長寿などに貢献する事業を拡大する「ライフイノベーション事業拡大(LI)プロジェクト」を、全社横断的に取り組んでいます。
 東レは今後も、トレシー®シリーズの新商品開発を通じて医療分野への高付加価値商品を提供してまいります。

なお、本商品の詳細は次の通りです。


 
    
 
1. 商品名 Toraysee® for ES
2. 品番/JANコード MK5H-GCPES/14960685894949
3. 希望小売価格 500円
4. 販売単位 20枚入り/箱
5. サイズ 5cm×5cm
6. 素材 ポリエステル100%
7. クラス分類 医療機器非該当
8. (1)発売時期 2018年7月末から順次 10月本格発売
(2)販売展開 日本の医療機関に向け、今後海外でも展開予定
(3)販売計画 初年度10万枚
9. 製品特長 東レ独自の単糸径約2μmのマイクロファイバーによる
高い拭き取り性能
EOG滅菌済み
X線造影糸付き
10. 製造元 東レ株式会社
11. 発売元 泉工医科工業株式会社