なお、今回の受賞に関する主な技術特徴は下記の通りです。 |
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(記)
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1.受賞業績
「高機能性逆浸透膜の開発」 |
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2.本技術の特徴
逆浸透膜の表面には厚さ1億分の1メートル程度の「ひだ」状のポリマーの分離機能層が形成され、分離機能層に存在する10億分の1メートル以下の細孔を利用して水と塩などの不純物の分離を行っています。微細な「ひだ」と細孔の構造を精密に制御することができれば、水だけを効率的に透過する、つまり透水・除去性能・耐汚れ性に優れた高性能RO膜を得ることができます。
東レは、逆浸透膜の高機能化に向け、ポリアミドからなる分離機能層の微細構造に着目し、ナノオーダーレベルでの精密解析により、「ひだ」構造と細孔、水チャネル構造を世界で初めて定量的に明らかにしました。さらに、独自の精密界面重合と表面制御技術により、精密解析で明確化したひだ構造や細孔構造、さらには膜表面の吸着水層を制御することにより、高透水性、高除去性、耐汚れ性を兼ね備えた高機能性逆浸透膜の開発に成功しました。 |
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3.実用状況と今後の展開
開発された逆浸透膜によって年間に生産される水量は、3億7千万人分の生活用水に相当し、産業の発展と世界の水不足解消に大いに貢献しています。さらに、水処理分野のみならず、バイオマスからの有価物製造(バイオリファイナリー)などの新領域への展開も進んでいます。
東レは、高分子化学とナノテクノロジーをベースに、世界中の水処理プラントで期待される、省エネルギーを実現する透水性能の向上、高品質のろ過水を得るための物質除去性能や原水の多様化に伴う耐汚れ性に優れる逆浸透膜の創出を続けてまいります。 |
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<ご参考> |
東レの「市村賞」受賞履歴について |
第24回(昭和51年度)
「漢字情報処理システムの開発」(奨励賞) |
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以 上
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