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平成29年度 第58回 東レ科学技術賞 第58回 東レ科学技術研究助成 第49回 東レ理科教育賞の決定について

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2018.02.15

公益財団法人 東レ科学振興会

 公益財団法人 東レ科学振興会(会長 日覺昭廣)は、第58回東レ科学技術賞、東レ科学技術研究助成および第49回東レ理科教育賞を次のとおり決定しました。
 
東レ科学技術賞
理化学研究所多細胞システム形成研究センター長 濱田 博司 氏
富山大学大学院医学薬学研究部教授 井ノ口 馨 氏
東レ科学技術研究助成
広島大学大学院理学研究科教授 千原 崇裕 氏 ほか9名
東レ理科教育賞文部科学大臣賞
大阪教育大学附属天王寺中学校副校長 廣瀬 明浩 氏
ほか理科教育賞2名、
佳作5名、奨励作1名

 贈呈式は3月15日、東京・丸の内の日本工業倶楽部で行います。

 東レ科学技術賞は科学技術で優れた業績をあげた方の表彰、東レ科学技術研究助成は科学技術の基礎的、萌芽的研究を行っている若手研究者への資金援助で、募集は77学協会および当会の推薦委員の推薦により行っています。東レ理科教育賞は公募で、創意と工夫によって著しい教育効果をあげた中学校・高等学校等の理科の先生を表彰しています。

 東レ科学技術賞2名の業績と東レ理科教育賞文部科学大臣賞の受賞内容は次のとおりです。

 
1. 東レ科学技術賞
濱田 博司 氏  からだの非対称性が生じる機構
我々の体における内臓の位置は左右非対称である。氏は、マウスの発生において左側でのみ発現する遺伝子レフティーの発見を契機に、それまで全く不明であった左右非対称性の形成機構に関して数多くの業績をあげてきた。この発生生物学における先導的な成果が高く評価された。
井ノ口 馨 氏  記憶の分子機構・回路形成に関する研究
様々な記憶が固定化、あるいは連合し、知識や概念という精神活動が形成される。氏は、海馬に蓄えられた記憶が大脳皮質で固定化される仕組み、また、異なる記憶が連合し、より高次の記憶が出来る分子・細胞機構を明らかにした。これらの独創的成果は脳活動の理解や精神疾患などの予防、治療への波及も期待される。
 
2. 東レ理科教育賞文部科学大臣賞
廣瀬 明浩 氏  熱機関を用いた中学校エネルギー分野の総合学習
本考案は、17世紀に発明された揚水機に基づいて、中学校の授業に熱機関の実験装置を取り入れ、電気的エネルギー、熱エネルギー、力学的位置エネルギーの間の変換を教えるもので、変換効率の計算法も扱う。エネルギーについての総合学習に適しており、広く普及することが期待できる。
 
>さらに詳しい内容はこちら(東レ科学振興会HP)

以上