7月13日、東日本大震災で津波被害にあった岩手県大船渡市内の中学校2年生全員を対象に、同市教育委員会主催「大船渡キャリアチャレンジデイ(※1)」というキャリア教育イベントが、大船渡市市民文化会館で開催されました。
当社は第1回から毎年参加していますが、6回目となる今回は、「メーカーの研究職って何?」をテーマに、複合材料研究所の越智研究主幹が寺子屋のごとく話をしました。中学生にとってはなじみの無い話なので、「高分子って理科で習った?」、「研究者に必要な能力を想像してみて」など随所で質問をなげかけ、生徒たちを飽きさせない工夫をしました。
また生徒からの「仕事のやりがいは何ですか?」「仕事をしていてつらいことは?」「研究の発想はどのように行うのですか?」などの質問に丁寧に答え、最後に「目の前のことに懸命に取り組もう」「あせる必要はありません」「仲間を大事にしよう」と、中学生に分かりやすいメッセージを送り、講義を締めくくりました。
大船渡の子供たちの進路選択の一助となるこの取り組みに、継続的に参画してまいりたいと思います。
※1.「キャリアチャレンジデイ」:東日本大震災の被害により、例年中学2年生が実施していた「職場体験学習」の受け入れ先が確保できなくなった岩手県大船渡市でスタートした、新しい形のキャリア教育プログラム。2012年度にはこの取り組みが「文部科学大臣表彰」を受賞している。