東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)は、5月25日(木)、『高機能性逆浸透膜の開発』について、一般社団法人日本化学工業協会(以下「日化協」)より「第49回(平成29年度)日化協技術賞総合賞」を受賞いたしました。
この度の受賞は、東レのコア技術である高分子化学とナノテクノロジーを駆使し、逆浸透膜の透水性能(省エネルギー性)と除去性能(水質)および、耐汚れ性(運転安定性)を著しく向上した逆浸透膜の開発に成功したことが評価されたものです。
東レの「日化協技術賞」受賞は、第24回(平成3年度)に続き今回で5度目となります。
日化協は、化学工業の健全な発展を図り、もってわが国経済の繁栄と国民生活の向上に寄与することを目的とし、1948年(昭和23年)に設立され、優れた科学技術や製品の創出を表彰する「日化協 技術賞表彰事業」等を実施しています。今回、東レでは、独創性に富んだ優れた技術で、科学技術の進歩に寄与したもので、技術として確立しており産業上の価値が高いものを表彰する「日化協技術賞総合賞」を受賞いたしました。
近年の水不足や水質悪化といった世界各地の水問題を解決するための水源開発として、海水やかん水の淡水化に加えて、下廃水再利用への需要が高まっています。本賞の受賞は、多様な水源に対応し、省エネルギーで高水質な水が得られるプロセスに必要な、高透水性と高除去性および、耐汚れ性に優れる高機能性逆浸透膜を開発し、産業の発展と世界の水不足解消に大いに貢献したことが高く評価されたものです。