タンザニアの理科教員に実験器具を提供

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2017.06.22

東レグループ

 タンザニア北東部のキリマンジャロ州にあるフカ中等学校のチェウェ先生に東レの理科実験プログラムの教材を提供し、3月22日に2年生44人の生徒を対象に授業が行われました。これは青年海外協力隊参加休職制度を利用しJICA(国際協力機構)の青年海外協力隊として派遣されている柴山部員からの依頼で提供したものです。
 この教材を使って学習できる「水の中の粒子の分離」については、タンザニアでも日本と同じく中学(中等学校)で学習するため、教材は役立ったようです。チェウェ先生は「実験はとても驚きがあり、うまくいきました。生徒たちは好奇心いっぱいに『中空糸膜でどうして色水が透明になるのか』など質問をし、楽しんでろ過の仕組みを学習しました」と授業の感想を話していました。

 タンザニアでは、全土で理数科教員が不足しており、理数科目の授業が行われていない学校が数多くあります。今回教材を提供したフカ中等学校でも、教員不足により数学の授業は行われておらず、そのうえ化学と物理を一人で全学年教えていたチェウェ先生が別の学校へ異動になり、物理を教える教員もいなくなったそうです。
 化学を教えるため近くのサンヤジュウ中等学校に派遣されている柴山部員も、教員不足で今年から数学も教えているとのことです。このような厳しい教育環境の中でも、子供たちが理数科目に関心を高めてくれることを願い、遠い日本の地からできる限り教育支援を続けていきたいと思います。