TTCE社では、当社近隣のOlomouc市にある、中東欧で2番目に古い1566年創立のパラツキー大学の日本語学科の学生に対して昨年4月に引き続き、昨冬と今春に出張授業と工場見学受け入れを実施しました。
昨年11月16日には、「日本における就職活動とは」をテーマに、奥村業務課長が日本語と英語を交えて出張授業を行いました。チェコでは日本で繰り広げられるような新卒採用活動は存在せず、OB訪問、自己分析、企業説明会といった事象が学生にとって新鮮な情報だったためか、熱心に聴講する姿が印象的でした。
同年12月2日には、「実務・技術日本語」の授業の一環で、学生10人の工場見学を受け入れました。当日は、改善活動や品質管理に対する日本企業のアプローチについて活発な質疑応答がありました。また、後日、学生は授業の一環として工場見学会のレポートを日本語で作成しました。
また、3月30日には、「大震災が企業活動に与えた影響」をテーマとしたパネルディスカッションに亀井グラフィック部門長が参加しました。学生にとっては、阪神・淡路大震災や東日本大震災によって企業活動に具体的にどういった影響がもたらされたのかを知るまたとない機会となりました。
供給責任や原料の安定確保といった切り口や製品に放射能汚染による影響がないことを説明するために欧州顧客をラウンドした話が、学生諸君に新しい視座を提供できたのではないかと感じました。
今後も日本語弁論大会の支援やインターンシップ生の受け入れなど、日系企業として日本語や日本文化を勉強するチェコ人学生のサポートを通して、地域社会に貢献してまいります。