東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が推進する宇宙航空の魅力を地上の生活へ届けるためのプロダクトブランドJAXA COSMODEで展開する繊維素材を拡大します。
この度、宇宙船内服の快適性や安全性向上に貢献する高い吸汗・速乾性やストレッチ性、制電性などを持つ東レの5つの繊維素材が、新たにJAXA COSMODEブランドに認定されました。これにより、今後、これらの素材を使用した衣類はJAXA COSMODEブランドの商品として展開することが可能となります。東レは、宇宙船内での環境に求められる高い機能を持つ繊維素材を、日常の様々なライフシーンやワークシーンにご提案します。
JAXA COSMODEブランド向けの東レの繊維素材の販売目標は、従来から同ブランド向けに展開している繊維素材を含め、2017年度に120百万円、2020年度に350百万円です。
今回、JAXA COSMODEブランドに認定されたのは、快適ストレッチテキスタイル PRIMEFLEX®、吸汗・速乾テキスタイル フィールドセンサー®、防汚加工テキスタイル テクノクリーン®、制電テキスタイル スーパーパレル®、導電性繊維 ルアナ®の5素材です。これまでJAXAにおいてこれらの素材を用いた宇宙船内服の開発検討が進められてきましたが、この度、これらの素材が持つ高い機能性が宇宙船内での快適性や安全性の向上に貢献することが評価され、同ブランドへの認定に至りました。
これらの素材を使用した商品はJAXA COSMODEのタグ(下げ札)や店頭表示物によるPRなどのプロモーション活動を通じ、広く消費者への訴求を図ります。
JAXA COSMODEは、日本の宇宙航空研究開発事業に関連する最先端の技術や、企業とJAXAの共同研究から生まれた取組みである「JAXA COSMODE PROJECT」を通じて開発された商品ブランドです。日々の生活に宇宙と空の魅力を提供していくために、2008年にJAXAにより創設されました。JAXAオープンラボなどJAXAとの共同研究成果から生まれた商品やJAXAの研究成果を活用して生まれた商品などがJAXAの認定を受けることで、同ブランドの商品として展開することが可能となります。
東レは、2012年にJAXAオープンラボで共同研究した結果をもとに、消臭機能加工織編物 ムッシュオン®を開発し、JAXA COSMODEブランドの商品として展開してまいりました。
東レは、長期経営ビジョン“AP-Growth TORAY 2020”において、東レグループが目指す企業イメージのひとつに「先端材料の東レ」を掲げ、高分子化学・有機合成化学といったコア技術を駆使し、高機能かつ高感性な先端材料の開発に取り組んでいます。
今後も高機能・高付加価値素材の開発を進め、お客様のニーズに応える新商品の提供と安定供給を実現してまいります。
なお、今回JAXA COSMODEブランドに認定された繊維素材の詳細は下記の通りです。