1. |
東レ科学技術賞 |
 |
硤合 憲三 氏 不斉自己触媒反応の発見とホモキラリティーの起源の研究 |
 |
 |
氏は、自然界において光学活性アミノ酸が作られる起源の解明を手がけ、自己を不斉合成し自己増殖する反応を発見した。また、不斉の起源として提唱されていた水晶や円偏光を不斉源として用い、キラル化合物を合成する手法を開発した。これらの成果は、ホモキラリティー成立の起源を解明する鍵を与えるものとして高く評価された。 |
 |
初田 哲男 氏 原子核のクォーク構造に関する開拓的理論研究 |
 |
 |
氏は、原子の中心に位置する原子核を、より基本的な素粒子であるクォークの量子色力学理論をもとに解明する一連の研究で、対称性の現れ方の温度・密度変化の解明や核力の第一原理計算の成功など、原子核物理学の今後の発展の方向をリードする卓越した業績を上げた。 |
|
2. |
東レ理科教育賞文部科学大臣賞 |
 |
田原 豊 氏 鳥類胚の無殻培養法の開発と教材化 |
 |
 |
本考案は、自作した簡便な殻なし透明人工孵化容器を用いて、生徒にとって身近なニワトリやウズラの食用有精卵が孵化するまでの発生過程をまるごと連続的に観察可能にしたもので、今後初等教育から高等教育までの幅広い教育現場で生物学の生きた教材となることが期待できる。 |
|
以 上
|