10月の金曜日、4回にわたって、東京大学の初年次教育「企業の技術を学び、新しい可能性を模索しよう」と題した課題解決型ワークショップに協力しました。
中等教育、高等教育の現場においては、社会に直結した課題に触れ、その解決に取り組む実践型のプログラムが求められています。そうした中、東京大学と企業の連携プログラムを企画した(株)リバネスから依頼があり、それに応えて同社の協力のもと実施しました。
講師を務めた東レリサーチセンターの杉山主席は、参加した1・2年生(文系・理系の混合)に東レの事業について紹介した後、快適な車内空間を実現するという観点から、「テキスタイルの触感を、どう分析・定量化するか」という課題を提示。学生がディスカッションを行い、自分たちで編み出した方法で実験し、最後に発表・提案をして、それに対するコメントをしました。
参加学生からは、「自分の感覚、発想力だけを頼りに考えることの難しさと楽しさがわかった」「素材作りの難しさと可能性を感じた」「素材は日常的に使用しているが、特に目を向けたことがなかった分野なので興味深かった」「感性の定量化のハードルは高すぎた。知識がないって無力だなと感じた」などの感想が聞かれました。
参加した学生の皆さんのキャリアプランに役立つことを期待したいと思います。