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炭素繊維 トレカ®プリプレグの米国ベルヘリコプター社向け供給について

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2015.09.10

東レ株式会社

東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)の米国子会社Toray Composites (America), Inc.(所在地:米国ワシントン州、以下「TCA」)は、この度、米国のBell Helicopter, Textron Inc.(本社:米国テキサス州、CEO:ジョン・ギャリソン、以下「ベルヘリコプター社」)と、炭素繊維 トレカ®プリプレグについて10年以上の長期供給契約を締結しました。
 今回の供給契約に基づき、TCAでは、現在ベルヘリコプター社が開発を進める民生用中型ヘリコプター「ベル525リレントレス」(18名乗り)の胴体やフレームなどの構造材料に向けて、トレカ®プリプレグの供給を開始します。東レのプリプレグ材料が民生用ヘリコプターの胴体部分に採用されるのは、今回が初めてとなります。

 ベルヘリコプター社は、1935年に米国で設立されたヘリコプターの製造・販売会社です。世界で初めて民生用ヘリコプターの認定を取得して販売を開始するなど、民生用ヘリコプター分野において豊富な実績と高い市場シェアを誇り、米国では最大手です。東レは、今回の「ベル525リレントレス」からベルヘリコプター社との取り組みをスタートするとともに、複数のプログラムでも採用に向けた検討を進めています。

 ヘリコプターでは、これまで回転翼に炭素繊維複合材料が適用されてきましたが、近年では胴体やフレーム構造などにも適用が進み、一部では構造重量の約80%まで複合材料化した機体の運用も始まっています。東レは、従来の航空機用途のみならず、今後の需要拡大が期待されるヘリコプター用途においても炭素繊維複合材料の適用拡大を目指します。

 東レは、中期経営課題"プロジェクト AP-G 2016"において、炭素繊維複合材料事業を中長期に亘って収益拡大を牽引する「戦略的拡大事業」と位置付けています。今後も重点的に経営資源を投入することにより、同事業のグローバルな拡大を推進してまいります。

<ご参考>
Toray Composites (America), Inc.の概要
(1)事業内容 :炭素繊維 トレカ®プリプレグの製造販売
(2)所在地 :米国ワシントン州タコマ市
(3)設立 :1992年5月
(4)資本金 :114百万ドル(TORUS 100%出資)
(5)代表者 :Dennis Frett

以 上