炭素繊維 トレカ®プリプレグのエンブラエル E175-E2向け供給について

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2015.05.29

東レ株式会社

東レ株式会社(所在地:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)の米国子会社Toray Composites (America), Inc.(以下「TCA」)は、この度、ブラジルのEmbraer S.A. (以下「エンブラエル」)との間で、新型リージョナルジェット機※1E175-E2(2020年就航予定)向けに炭素繊維 トレカ®プリプレグを供給する覚書を締結しました。
 今回の覚書により、TCAのエンブラエルに対する一次構造材向けトレカ®プリプレグの供給は、現行契約のビジネスジェット機※2から適用範囲を拡大し、新たにリージョナルジェット機のE175-E2プログラムも対象となります。

 エンブラエルは、1969年に設立されたブラジルの航空機メーカーで、リージョナルジェット機分野において、高い市場シェアと実績を誇っています。東レは今回のエンブラエルとのパートナーシップ強化を通じて、新興国における炭素繊維複合材料事業の一層の拡充を目指します。

 東レは、中期経営課題“プロジェクト AP-G 2016”において、炭素繊維複合材料事業を中長期に亘って収益拡大を牽引する「戦略的拡大事業」と位置付けています。今後も重点的に経営資源を投入することにより、航空機用途をはじめとする同事業のグローバルな拡大を推進してまいります。

※1 リージョナルジェット機:
定員が約30名から130名で、主に国内ローカル路線を運行する短距離用の中型ジェット旅客機。航続距離は2千~4千km程度。機体メーカーとしては、ブラジル・エンブラエル、カナダ・ボンバルディアの2社が有力であるが、最近では三菱航空機などが参入を計画している。
※2 ビジネスジェット機:
定員数名から十数名の小型ジェット旅客機で、航続距離は数千km。日本ではあまり普及していないが、北米や欧州では、企業幹部などが直接目的地に向かうために利用しており、全世界で約1万9000機が運行されている。

<ご参考>
Toray Composites (America), Inc.の概要
(1)事業内容 :炭素繊維 トレカ®プリプレグの製造販売
(2)所在地 :米国ワシントン州タコマ市
(3)設立 :1992年5月
(4)資本金 :114百万ドル(TORUS 100%出資)
(5)代表者 :仲摩 良一

以 上