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東レの中空糸限外ろ過(UF)膜“トレフィル®”の 韓国最大膜ろ過水道浄水設備への受注決定について

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2015.04.13

東レ株式会社

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覚昭廣、以下「東レ」)は、この度、韓国最大となる麗水(ヨス)市の膜ろ過水道浄水設備向けに、中空糸限外ろ過(UF)膜“トレフィル®”を受注しました。
 同設備は、134,000㎥/日の処理規模を有するとともに、当社UF膜納入案件としても最大の処理規模となります。本件の採用により、当社は韓国の水道浄水膜設備で処理水量合計が22万㎥/日以上となり、50%近い圧倒的なシェア(処理水量5,000㎥/日以上の浄水場案件集計。当社推定)を占めることになります。今回の案件に対する当社からの“トレフィル®”納入は2016年中、プラント稼働開始時期は2017年の予定です。

 東レはこれまで、韓国において、公州(コンジュ)浄水場(処理水量:30,000㎥/日、2009年稼動開始)や任實(イムシル)浄水場(処理水量:7,000㎥/日、2014年稼働開始)等の浄水場への”トレフィル®”納入の実績を持つ他、城南福井(ソンナムボクジョン)浄水場(処理水量:50,000㎥/日、2017年稼働予定)への納入も決定しており、すでにトップシェアを有しています。今回の採用決定はこれらの実績が信頼を得た結果です。

 韓国においては、すでに、造水用のRO膜“ロメンブラ®”、浄水用のUF膜“トレフィル®”はともに、同国のトップブランドとして認識されていますが、2014年に韓国の大手逆浸透(RO)膜メーカーであるウンジンケミカル社(現Toray Chemical Korea Inc.)を買収し、水処理事業の更なる拡大を進めています。
 また、現在開催されている第7回世界水フォーラムにも東レグループとして、韓国の事業拠点であるToray Advanced Materials Korea Inc.とToray Chemical Korea Inc.が、展示やスポンサーという形で積極的に参画し、世界の水問題を議論する本フォーラムを盛り上げています。

 東レは中期経営課題“プロジェクトAP-G2016”で掲げる「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」において、環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献する事業拡大を目指しています。
 水処理膜事業の展開はまさにGRプロジェクトの中核であり、今後も、このようなUF膜“トレフィル®”を使った大型案件受注を進めるとともに、すでに世界でトップクラスのシェアを持つ逆浸透(RO)膜“ロメンブラ®”や下水・廃水用途のMBR(膜分離活性汚泥法)用途でも着実に受注を重ね、総合膜メーカーとして、水資源問題解決に貢献する事業活動を引き続き強力に推進してまいります。

<ご参考>
1. 韓国における大型膜ろ過水道浄水場での当社採用実績
 
浄水場名
処理水量
運転状況
公州 (コンジュ)
30,000m3/日
運転中
任實 (イムシル)
7,000m3/日
運転中
城南福井 (ソンナムボクジョン)
50,000m3/日
計画中
麗水(ヨス) 屯德(ドンドク)
42,000m3/日
計画中
鶴龍(ハッキョン)
92,000m3/日
計画中
[処理水量合計]221,000m3/日

2. 韓国初の万m3/日級膜ろ過浄水設備であるコンジュ浄水場(30,000m3/日)、2009年稼働開始で使用されている中空糸UF(限外ろ過)膜“トレフィル®”
コンジュ浄水場