なお、本製品の特長は以下の通りです。
1.一枚のチップ上に複数の機能を集積(微量タンパク質検出の全自動化)
(1)血液からの血漿分離、定量機能搭載
血液から血漿を分離する機能をチップ内に搭載し、全血を検体として検査できます。また、検体をチップ内で自動的に定量する機構も備えており、適当量の検体をチップに注入するだけで正確な測定結果を得ることができます。
(2)試薬の自動送液機能
高精度な送液ポンプ等を一切用いない簡単な機構で、遠心力と重力を利用した試薬の自動・順次送液機構を搭載し、再現性と迅速性を有しています。同時に装置の小型化も達成しています。
(3)廃液処理機構
測定に使われた血液や試薬が全てチップ内に収まる設計とすることで、使用後のチプをそのまま医療廃棄物として廃棄できます。感染防止等の安全面を配慮しています。
2.高感度、再現性に優れた性能を実現
ナノサイズレベルの表面修飾技術を活用し、マイクロサイズのビーズ表面に測定に必要なタンパク質を高密度に固定すると同時に、測定の妨害となる非特異的吸着を抑制する技術を開発しました。これにより、高感度で再現性に優れた測定が可能になりました。