「環境放射能対策・廃棄物処理国際展 RADIEX 2014」出展について

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2014.09.18

東レ株式会社

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下 東レ)は、2014年9月24日(水)から26日(金)の3日間、科学技術館(東京都千代田区)で開催される「環境放射能対策・廃棄物処理国際展 RADIEX 2014」に出展します。

 
出展テーマ:
 東日本大震発生以降、当社はこれまで培ってきた繊維加工技術を通じて復興活動のお役に立ちたいとの願いから、素材・商品開発に取り組んできました。今回の展示会では、除染・復興作業における作業効率や作業環境の向上、廃棄物削減に貢献する製品をご提案いたします。

 また、東レは今後も【環境】【安全・防災】【健康】に貢献する機能素材の開発に注力すると共に、新しい価値の創造を通じて社会に貢献する素材・製品を提供して参ります。
本展示会での出展内容は下記の通りです。
 
 
1.出展概要
(1) 展示会名称 「環境放射能対策・廃棄物処理国際展 RADIEX 2014
RADIEXRadioactive waste Disposal International Exhibition
(2) 開催日時・場所
①日時:2014924日(水)~26日(金) 10001700
②場所:科学技術館 展示ホール(東京都千代田区北の丸公園21号)
(3) 出展者 東レ株式会社 繊維事業本部 機能製品事業部門 機能製品事業部 特需課
(4) 出展ゾーン 「放射能対策ゾーン」
2.出展物
(1)「高比重シート」
当社が独自開発した放射線透過低減機能を有する柔軟なシートです。ポリエステル基布の両面に、放射線透過低減性能を有する無機化合物(非鉛系)を高充填した熱可塑性樹脂層を積層しました。フレキシブルコンテナ、防水/遮蔽シート、トラック幌、パーティションなど様々な用途に活用できます。
(2)「廃棄物収納容器向け遮蔽部材」
当社は、放射性廃棄物の収納容器向け遮蔽部材として、繊維素材を活用し、作業性に優れ、生地の耐久性も備えた製品を開発しました。リング(浮き輪)状の製品内部に水を充填して放射性廃棄物が収容されたプラスチックドラム缶の周囲を覆うことで、優れた放射線透過低減機能(γ線遮蔽率90%以上)を発揮します。
(3)「化学防護服」
①“高通気性化学防護服”
作業員の暑さ対策のため、帯電不織布“トレミクロン”を用いて、高い防塵性と通気性という相反する機能を有する「化学防護服-タイプ5※1」を開発しました。“トレミクロン”は、ポリプロピレン製の特殊極細繊維不織布をエレクトレット(電石)化した当社独自の高性能素材です。ピレン製の特殊極細繊維不織布をエレクトレット(電石)化した当社独自の高性能素材です。
②“防水・透湿性化学防護服(開発中)”
人工血液バリア性※2(クラス6)、ウィルスバリア性※3(クラス6)を有する「化学防護服-タイプ4※4」を開発中です。バリア層に高機能防水・透湿フィルムを使用し衣服内の“蒸れ”の低減と作業環境の向上を目指します。
③“生分解性化学防護服(開発中)”
様々な減容処分に対応可能な「化学防護服-タイプ4※5」を開発中です。生分解性のポリ乳酸不織布を主材料にしている本製品は、優れた防塵性を有しながら、生分解処理(コンポスト処理)、溶解処理など様々な処分方法に対応しており廃棄物を大幅に削減することが可能です。
(4)「防水・透湿雨合羽(上下セパレート型)」
バリア層に高機能防水・透湿フィルムを使用したディスポーザル上下セパレート型雨合羽です。高い耐水圧性と高透湿性能を有しており、雨天時や濡れる作業時の“蒸れ”の低減と作業環境の向上を目指します。
 
◇化学防護服 JIS T 8115による分類◇
※4 タイプ4 (スプレー防護用密閉服)
※1 タイプ5 (浮遊固体粉じん防護用密閉服)
タイプ6 (ミスト防護用密閉服)
※2 人工血液バリア性 JIS T 8060、※3ウィルスバリア性 JIS T 8061、
上記は血液及び体液の接触に対する防護服−防護服材料の血液媒介性病原体
に対する耐浸透性試験方法で、クラス6はJIS T 8122による分類。
 
3.採用事例のご紹介
除染・復興作業員が着用する防護服として「高通気性化学防護服」、「防水・透湿性雨合羽
(上下セパレート型)」を納入。また、作業員待機所壁面の放射線透過低減部材として
「高比重シート」を採用頂いております。展示会場でもその内容をご紹介します。
以 上