この度、東レ株式会社(以下「東レ」)代表取締役会長の榊原定征(さかきばらさだゆき)は、イタリア共和国から功労勲章「グランデ・ウフィチャーレ章」を受章しました。
イタリア共和国功労勲章は、同国が1946年の国民投票で君主制から共和制に移行したのに伴い、君主制時代にあった類似の勲章制度に代わるものとして 1951年に創設されました。この勲章制度は大統領を長とするイタリア共和国で最も権威のあるもので、その中には、1.カヴァリエーレ・ディ・グラン・ク ローチェ・デコラート・ディ・グラン・コルドーネ、2.カヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ、3.グランデ・ウフィチャーレ、4.コンメンダトー レ、5.ウフィチャーレ、6.カヴァリエーレ、の6つの等級があり、イタリア人に限らず、科学、芸術、文学、経済、社会福祉・慈善活動、公務、軍務など何 らかの形でイタリア共和国に対して多大な貢献があった者に対してイタリア共和国大統領から授与されます。
伝達式は2月7日(金)、東京都港区にある駐日イタリア共和国大使公邸にて執り行なわれ、駐日イタリア共和国特命全権大使のドメニコ・ジョルジ閣下から勲章が授与されました。
榊原定征は、2002年に弊社の代表取締役社長に就任して以来、グローバルな事業展開の推進や炭素繊維など先端材料事業の拡大を掲げて経営にあ たって参りました。東レのイタリアにおける事業展開は1974年に現在のAlcantara(アルカンターラ)社の前身であるIganto(イガント)社 を設立して以来40年に及びます。同社がイタリアから世界に展開している繊維素材“Alcantara®”(アルカンターラ®)は、外観の美しさと特殊機 能性を持ち合わせた画期的な製品で、“Alcantara®”のブランドは、ファッション、自動車内装、家具などのインテリア、IT関連製品などの用途に おいて、イタリアだけでなく世界のさまざまな分野でお使いいただいており、本事業を推進することにより、当社はイタリア経済並びに地域社会の発展に何がし かの貢献ができたものと考えております。この度の授章は、このような貢献に対する功労が評価されたものです。
なお、榊原定征は、これまでマレーシア国・ペナン州の「ダルジャー・スティア・パンクアン・ヌグリ勲章」(称号:ダトー)、大韓民国の「金塔産業勲章」、エストニアの「テラ・マリアナ十字勲章」、フランス共和国の「レジオン・ドヌール勲章」を受章しています。
東レグループは、創業以来の企業理念を「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」としており、今後も総合化学企業として、化学の 力を活用して世界の人々が豊かさをより享受するための新製品、新技術を創り出すと同時に、地球温暖化などの地球規模の諸問題にも積極的に取り組み、グロー バルな経済・社会への貢献を続けていく所存です。
以上