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2012年度の「繊維グリーンイノベーション製品」の売上高は1,000億円を突破 ~前期比27%増の1,047億円を達成~

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2013.07.18

東レ株式会社

 東レ(株)(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣)の「繊維事業におけるグリーンイノベーション製品(以下「繊維GR製品」)」の2012年度売上高は、前期比約27%増の1,047億円となりました。なお、当社繊維事業の連結売上高(2012年度:6,322億円)に占める繊維GR製品の売上比率は約17%(*)でした。

 2012年度の繊維GR製品の売上高は、2011年度と同様に社会的な節電要請が続いたことから、冷暖房温度を調整しても快適に過ごせる暖か素材や清涼素材を中心とした「省エネルギー素材」が前期比約3割増と大幅に伸びました。2013年度の繊維GR製品の売上高については、節電意識の高まりが継続して見込まれることを背景に「省エネルギー」素材が伸びるほか、下半期から本格販売を開始する部分バイオベースポリエステル等「バイオマス由来」繊維の販売拡大を見込み、1,300億円となる見通しです。

 東レは、「全ての事業戦略の軸足を地球環境におき、持続可能な低炭素社会の実現に向けて貢献していく」という経営方針のもと、中期経営課題“プロジェクト AP-G 2013”において、地球環境問題や資源・エネルギー問題に対するソリューションを提供するグリーンイノベーション(GR)プロジェクトを進めています。
 2011年度には繊維事業における繊維GR製品の戦略立案、事業企画・事業化を推進するための専任組織として「繊維グリーンイノベーション室(繊維GR室)」を設置し、繊維GR製品の事業拡大に向け、各事業部と共に積極的に推進しています。
 また、本年5月30日~6月2日に開催されたTICAD Ⅴ(第5回アフリカ開発会議)の公式イベント「アフリカン・フェア2013」において、「バイオマス由来」素材であるPLAを使用し、当社が主体となって南アフリカで実施中の「砂漠・荒廃地の緑化・農地化プロジェクト」への取り組みを紹介するなど、海外でも積極的に活動しています。

 東レグループは、長期経営ビジョン“AP-Growth TORAY 2020”に基づき、今後も地球環境問題や資源・エネルギー問題を解決し、脱石油資源の潮流を捉え、「ケミストリーの力」を駆使してグリーンイノベーション事業をグローバルに展開することで、持続可能な低炭素社会の実現に貢献してまいります。

 (*)全社のGR製品売上高に占める、繊維GR製品の比率は約23%です。


以上

<参考>
1.東レにおける「グリーンイノベーション製品」の定義
 原材料から、製造、使用、廃棄にわたる製品のライフサイクル全体において、地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決に直接的又は間接的に貢献する以下の9項目(*)のうち、そのどれかを達成するか、または達成のために重要な役割を果たす製品。
(*)地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献する項目区分(9項目)
 ①省エネルギー(GHG(温室効果ガス)削減に限定)、②新エネルギー、③バイオマス由来、④水処理
 ⑤空気浄化、⑥環境低負荷(GHG以外の環境負荷)、⑦リサイクル、⑧プロセス革新、⑨その他
2.東レの繊維GR製品の例
(1) 省エネルギー:
暖か素材、清涼素材
(2) 新エネルギー:
ハイブリッド車及び電気自動車モーター用PPS結束糸
(3) バイオマス由来:
バイオベースポリエステル、バイオベースナイロン、3GT繊維、PLA繊維、熱可塑性セルロース繊維
(4) 水処理:
RO膜基材用不織布
(5) 空気浄化:
バグフィルター用PPS繊維、エアフィルター用不織布
(6) 環境低負荷:
難燃ポリエステル長繊維、非ハロゲン系素材
(7) リサイクル:
PETリサイクル(ケミカル、マテリアル)、ナイロン6ケミカルリサイクル

以上