2. 東レのLCM環境経営
地球環境問題の解決と経済の持続的成長の両立、地球規模での環境負荷低減を目指す経営方針で、具体的には、製品、サービスをライフサイクル全体で捉える「LCA(ライフサイクルアセスメント)分析※1」や、LCA分析に経済面での評価を加えた「T-E2A(東レ・エコ効率分析)※2」、CO2削減効果を評価する「CO2削減貢献量※3」の評価を通じて環境負荷、経済性の実体を把握し、その情報を経営戦略・事業戦略の判断基準とする経営のこと。
※1
LCA(Life Cycle Assessment)
製品・サービスのライフサイクルの各段階で、化石資源等の消費量(インプット)、排気ガスや廃棄物などの排出物質(アウトプット)を計量し、その環境影響を評価する手法。ライフサイクルのどこで環境負荷を下げればよいか俯瞰できる。
※2
T-E2A(ティー・イー・ツー・エー:Toray Eco-Efficiency Analysis)
複数の製品・サービスをLCAに基づく“環境負荷”とライフサイクルにおける“経済性”の両面から比較評価、X-Y軸の2次元マップ化し、見える化することによって、環境負荷が少なく経済性にも優れた製品を簡単に選択することができる環境分析ツール。
※3
CO2削減貢献量
同じ機能や用途をもつ2つの製品について、ライフサイクル全体を通じた温室効果ガス排出量(CO2換算量)を比較し、その差分を求めたもの。
以上