この度、東レ株式会社 代表取締役会長 榊原定征は、フランス共和国より「レジオン・ドヌール勲章」を受章しました。
同勲章は、ナポレオン・ボナパルトにより1802年に創設されたもので、フランスへの卓越した功績のあった人物に対して同国大統領が授与するものです。今回、榊原会長は同勲章のうち「シュヴァリエ」を受章しました。
叙勲式は10月23日(火)、東京都港区にある駐日フランス共和国大使公邸にて執り行なわれ、駐日フランス共和国特命全権大使のクリスチャン・マセ閣下から榊原会長に対して勲章が授与されました。
榊原会長は、2002年に弊社の代表取締役社長に就任して以来、グローバルな事業展開の推進や炭素繊維など先端材料事業の拡大を掲げて経営にあたって参りました。東レのフランスへの事業展開は1982年に始まり、本年でちょうど30年になります。現在は、炭素繊維の製造販売拠点であるToray Carbon Fibers Europe社および高機能フィルムの製造販売拠点であるToray Films Europe社を同国に設立しており、これまで先端産業の定着・発展および雇用の創出に努めて参りました。弊社が同国で製造する炭素繊維は航空機、自動車、風力発電用ブレード等、フランスを中心としたEUの主力産業を支えるのに欠かせない基幹部材となっています。また、高機能フィルムはIT用途、太陽光発電パネル用途、各種包装材料用途等での拡大が見込まれています。
この度の榊原会長への叙勲は、このような当社の同国の経済発展、ならびに地域社会への貢献に対する功労が評価され、表記勲章を受章することになったものです。
東レグループは、創業以来の企業理念を「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」としており、今後も総合化学企業として、化学の力を活用して世界の人々が豊かさをより享受するための新製品、新技術を創り出すと同時に、地球温暖化などの地球規模の諸問題にも積極的に取り組み、グローバルな経済・社会への貢献を続けていく所存です。
なお、榊原会長は、これまでマレーシア国・ペナン州の「ダルジャー・スティア・パンクアン・ヌグリ勲章」(称号:ダトー)、大韓民国の「金塔産業勲章」、エストニアの「テラ・マリアナ十字勲章」を受章しています。