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日米イノベーション賞におけるワールド・チェンジャー賞の受賞について

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2012.07.03

東レ

東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、この度、「Innovation in Japan-U.S. Business and Technology Awards」(以下、「日米イノベーション賞」)において、「2012 SunBridge “World Changer-Japan” Award」(以下、「ワールド・チェンジャー賞」)を受賞し、6月29日(金)にスタンフォード大学(米国カリフォルニア州)で執り行われた授賞式で表彰を受けました。
 「日米イノベーション賞」は、スタンフォード大学工学部に設置されているアジア・米国技術経営研究センター(US-ASIA TECHNOLOGY MANAGEMENT CENTER、略称「USATMC」)とNPO団体である北カリフォルニア日本協会(The Japan Society of Northern California、略称「JSNC」)が、日米の経営及び技術のイノベーションを促進する目的で2011年から共催しており、「ワールド・チェンジャー賞」は、その中でも技術革新によって社会に永続的かつ大きな影響を及ぼしたと認められる企業に贈られます。
 この度の受賞は、当社が世界に先駆けて炭素繊維の事業化に成功し、長年にわたる研究開発と、用途開拓を進めて来た結果、スポーツ用品からボーイング787に代表される輸送機器までの幅広い産業に革新をもたらしたことが評価されたものです。

 同賞には、ワールド・チェンジャー賞と、社内のユニークな取り組みを通して経営革新をした企業に贈られるアントレプレナー賞、そして成長著しいベンチャー企業に贈られるエマージング・リーダー賞の3つがあり、それぞれに日米各1社が表彰されています。今回当社が受賞したワールド・チェンジャー賞は、これまでディーエヌエー社(日本)と、ツイッター社(米国)が受賞し、今年は、当社のほかにヴィエムウェア社(米国)が受賞しました。

 炭素繊維は、軽くて強いという特徴を持つことから航空機などの輸送機器をはじめ、電力ケーブルの芯材や、スポーツ用自転車、深海油田掘削装置などで、金属にかわる素材として広く採用が進んでいます。
 特に輸送機器では、大幅な軽量化が可能なため、省エネに大きく貢献することができる素材として近年大幅に採用が拡大しています。航空機分野では、1970年代から二次構造材での採用がはじまり、90年代には、ボーイング777の一次構造材として世界で唯一の認定を取得し、使用部位を拡大してきました。そして、昨年から納入が始まった787では、主翼や胴体などの主要な部分に全面的に採用され、機体総重量の約50%に炭素繊維複合材料が使われるまでになりました。

 当社は現在取り組んでいる中期経営課題「プロジェクト AP-G 2013」の中の、全社で取り組むプロジェクトの一つである「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」の中核事業として、炭素繊維複合材料事業を位置づけています。
 今後も、炭素繊維市場の拡大に向け、航空・宇宙、スポーツ、産業の各用途において用途開発を加速し、炭素繊維複合材料事業の更なる拡大を目指して参ります。

以上

(ご参考)

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