榊原会長は、2011年に「第19回 EU・ジャパンフェスト日本委員会*1」の実行委員長として、EU各国と日本における音楽・写真・芸術等を通じた文化交流活動を推進しました。東日本大震災の影響が色濃く残るなか、2011年9月には2011年欧州文化首都*2の1つであるタリンを訪問し、現地で開催された音楽祭や若手建築家の展示会へ参加し、また、同国首相や主要閣僚を訪問し、同国との文化交流や経済交流に関して意見交換する等、精力的に活動しました。
今回は、これらのEU・ジャパンフェストを通じたエストニアと日本の文化・経済交流に対する功績が評価され、表記勲章を受章することになったものです。
東レグループは、創業以来の企業理念を「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」とし、よき企業市民として行動することを宣言しています。そして、経営基本方針の一つとして「社会のために」を掲げています。
今回のEU・ジャパンフェストにおける榊原会長の活動は、東レグループがグローバルに事業展開する企業として社会に貢献するための取り組みの一環であり、今後も社会の一員として責任を果たし、相互信頼と連携を進めるための継続的な社会貢献活動を実施していく所存です。
なお、榊原会長は、これまでマレーシア国・ペナン州の「ダルジャー・スティア・パンクアン・ヌグリ勲章」(称号:ダトー)、大韓民国の「金塔産業勲章」を受章しています。
*1 : EU・ジャパンフェスト日本委員会
1993年アントワープにおける欧州文化首都開催に際し、ベルギー政府より参加要請が寄せられたことが契機となり、経済界、欧州各国駐日大使の支援のもと、EU・ジャパンフェスト日本委員会が設立された。「地域社会への貢献」や「社会的責任」に関わる市民やアーティストの国境を越えた活動を支援し、健全な社会作りに寄与する。[同委員会ウェブサイトから抜粋]
*2 : 欧州文化首都
欧州連合が指定した加盟国の都市で、一年間にわたり集中的に各種の文化行事を展開する事業。1983年にギリシャの文化大臣 メリナ・メルクーリが提唱し、1985年にアテネを最初の指定都市として始まった。文化首都に選ばれるためには、欧州全体の文化の特徴を備えた文化プログラムを計画し、またそのイベントにはその都市の市民の参加も不可欠。 榊原会長が実行委員長を務めた2011年は、フィンランドの旧首都であるトゥルクとエストニアの首都であるタリンが欧州文化首都に選定された。