中国で人工透析機器新会社の開業式を実施

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2012.05.10

東レ株式会社
東レ・メディカル株式会社

東レ(株)(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下 東レ)と東レ・メディカル株式会社(本社:千葉県浦安市、社長:田中 資長、以下 TMC)は、去る2011年6月に、青島即発集団股有限公司(本社:中国・青島即墨市、代表者:陳 玉蘭(董事長)・楊東(総経理)、以下 即発)との合弁により、中国・山東省青島即墨市において人工透析機器(以下、透析機器)の製造・販売新会社である「東麗医療科技(青島)股有限公司略称 TMQ)を設立しました。
 そしてTMQは昨日、透析機器工場の竣工に伴い、東レの日覺昭廣社長と即発の陳 玉蘭・楊東 両董事長の参加の下、開業式を執り行いました。式にはご来賓として、中国側からは青島市人民政府 張 新起市長、青島市人民代表大会常務委員会 王 文華主任、青島市政治協商会議 王 書堅主席、日本側からは在青島日本国総領事館の平木場弘人総領事など約80名をお迎えし、関係者約30名を加えた総勢約110名が参加しました。東レグループの医薬・医療材事業にとって初めての海外生産となるこの新会社は、資本金が60百万元(約7.8億円)、従業員は約50人の規模で業務を開始します。
 また同社では、透析機器工場に隣接して、2014年後半からの販売を目指す人工腎臓の生産工場新設も今年の1月に決定しており、開業式にあわせて新工場の鍬入れ式も行いました。

 TMQは、当初は中国以外の海外市場へ透析機器を販売しますが、中国国内での製造・販売承認手続きを速やかに進め、2013年からは中国内需向けの販売を開始し、順次事業を拡大する計画です。さらに同社は、2014年後半から人工腎臓の製造・販売を開始することで、アジア・新興国を中心に需要が拡大すると予測される世界の透析市場および、現在は大半が輸入製品で賄われている中国市場に向けた事業拡大を進めて参ります。

 東レグループは繊維事業において、2005年から即発との合弁で東麗即発(青島)染織股有限公司(TJQ)を設立し、良好なパートナーシップを確立しています。TMQの設立についても、即発が保有する安定した労働力などの経営資源をはじめ、市政府・省政府との良好な関係が活かされることになり、東レおよびTMCがこれまでに培ってきた製品開発力と中国での販売ルートを組み合わせて事業を推進していきます。
 東レおよびTMCは、TMQを中国における医薬・医療材事業の橋頭堡と位置付けており、中国のお客様への対応を強化すると共に、将来は透析機器以外の分野へも展開を拡大して参ります。東レグループは今後も、現在推進中の中期経営課題「プロジェクト AP-G2013」における次代の成長エンジンとして「重点育成・拡大事業」と位置付ける、ライフサイエンス領域での事業拡大を目指していく所存です。

なお、新会社の概要は下記の通りです。
東麗医療科技(青島)股有限公司 (Toray Medical (Qingdao) Co., Ltd. (略称TMQ))
1. 設立 : 2011年6月29日
2. 所在地 : 中国山東省青島即墨市 服装工業区
3. 資本金 : 60百万元 (7.8億円)
4. 出資 : 東レ(株) 50%、東レ・メディカル(株) 25%
即発集団 15%、東麗(中国)投資有限公司 10%
5. 代表者 : 総経理 畑中俊昭
6. 事業内容 : 透析機器の製造・販売

以上