東レが三井物産子会社の日本マイクロバイオファーマ社に出資参画

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2012.01.05

東レ株式会社
三井物産株式会社

東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)と三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:飯島彰己、以下「三井物産」)は、三井物産の完全子会社である日本マイクロバイオファーマ株式会社(本社:東京都中央区、社長:鈴木正暢、以下「MBJ」)の株式20%を東レが取得することに合意し、本日株式譲渡契約書を締結しました。

 MBJは長年培ってきた発酵技術にバイオテクノロジーを付加した独自の製造技術により、医薬品(原薬、中間体)の製造・受託製造・販売をしている他、同技術を活用したファイン・スペシャリティ領域の化学品の製造・販売を行っています。また、中国では、MBJが34%出資する関連会社の深万楽薬業有限公司を通じて、制癌剤を中心とする製品の製造・販売を展開しています。

 東レは、ライフサイエンス事業を次代の成長エンジンとして「重点育成・拡大事業」と位置付け、医薬・医療分野ではB型肝炎・C型肝炎治療や慢性動脈閉塞症治療に用いられる医薬品、人工透析治療に使用される人工腎臓等の医療機器及びバイオツール等の事業を展開しております。さらに、2011年4月からスタートさせた中期経営課題「プロジェクト AP-G 2013」において、先端材料の拡大に取り組んでおり、その中で独自の先端技術を活かした研究開発のInnovationを推進することで、医薬・医療事業のさらなる拡大を目指しております。

 三井物産は、メディカル・ヘルスケア事業を注力領域の一つと位置付け、メディカル分野では製薬から流通・販売支援に至るバリューチェーン全体を視野に、医薬品の治験支援・製造支援・販売支援事業に参画、ヘルスケア分野では医療機関運営・経営支援、ヘルスケア関連情報サービスなどの幅広い事業を展開しています。中でも、医薬品製造支援(CMO:Contract Manufacturing Organization)では40年以上にわたる事業経験を有し、医薬原料の供給等を通じ国内外の製薬企業との緊密な関係を築いてきました。

 今回の出資参画を通じて、東レはMBJとの技術交流を深め、医薬品の新規開発や製造基盤の強化を図ると共に、MBJの製品域の拡大を後押しします。三井物産は、メディカル・ヘルスケア事業および化学品事業領域における経験とグローバルネットワークを生かし、MBJ製品のグローバルシェアの拡大を目指します。東レならびに三井物産は、両社の経験・ノウハウを生かしてMBJの強みをさらに引き出し、MBJでの協業を通じて、メディカル・ヘルスケア事業および化学品事業領域においてさらなる関係強化を推進してまいります。

以上

<MBJ社概要>
本社所在地 : 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町三丁目3番6号
社長名 : 代表取締役社長 鈴木正暢
設立年月日 : 2011年7月1日
従業員数 : 233名 (2011年7月1日現在)
資本金額 : 1,000万円 (2011年7月1日現在)
出資構成(異動後) : 三井物産株式会社:80%、東レ株式会社:20% 
事業内容 : 微生物を利用した医薬品原薬、機能性化学品の製造、製造受託並びに創薬支援事業