社長メッセージ

たゆまぬ改革は継続しつつも、経営姿勢を“攻め” へと転じ、新たな成長軌道を目指します。東レ株式会社 代表取締役社長 日覺昭廣

 このたびの東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 当社は、2008年秋のリーマンショックによる経済危機の克服にターゲットを絞った中期経営課題“プロジェクトIT−U”をいち早く策定し、2009年4月からの2年間、トータルコスト競争力強化、事業体制革新、成長戦略推進という3つの全社プロジェクトを展開してまいりました。これらの取り組みの結果、大幅に収益を改善することができました。

 そして、2011年4月からは、3ヵ年を推進期間とする新しい中期経営課題“プロジェクトAP−G2013”への取り組みを開始しております。“プロジェクトAP−G2013”では、過去2年間で築いた“プロジェクトIT−U”改革による強靱な企業体質を基盤に、「成長市場および成長分野における事業拡大」を要とした成長戦略を実行してまいります。アジア・新興国の経済成長を取り込むとともに、成長する4つの分野 (重点4領域: (1)環境・水・エネルギー、(2)情報・通信・エレクトロニクス、(3)自動車・航空機、(4)ライフサイエンス) において既存事業の拡大と新規事業の創出を図り、中でも、地球規模の課題として今後ますます緊急性を増す環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献する事業を「グリーンイノベーション事業」と呼称して、総合的かつ強力に展開します。一方でトータルコスト競争力のさらなる強化にも注力いたします。

 従来の中期経営課題を引き継ぎ、たゆまぬ改革は継続しつつも、経営姿勢を“攻め” へと転じ、新たな成長軌道を目指します。業績目標としては、最終年にあたる2013年度には売上高1兆8,000億円、連結営業利益1,500億円の達成を目指します。
 この実現に向けて、2011年度以降の3年間で設備投資に累計3,500億円、研究開発費に累計1,600億円を投じて、「グリーンイノベーション事業拡大」と「アジア・新興国事業拡大」をグループ横断的なプロジェクトとして立ち上げ推進するとともに、「トータルコスト競争力強化」プロジェクトについても新たな切り口から取り組みます。

 東レは、2011年4月に創立85周年を迎えました。当面の先行きは不透明ではありますが、これまでに触れた諸施策を通じて問題を克服し、課題を解決することにより、これから先も成長を続け、当社グループの企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」を具現化してまいります。

 株主・投資家の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

以上


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