CSR活動報告(各CSRガイドラインの活動報告) - コミュニケーション
社員とのコミュニケーション
インナーブランディング
2026年の創立100周年に向け、2023年度からは「挑戦を生み出す機会と機運づくり」を掲げ、社員が業務の中で「新たな価値の創造」を意識できるような仕掛けや社員と社長との対話の場の創出による自由闊達な風土の醸成を目指した活動を実施しています。
(1)「リアルトーク~みんなの声~」
経営陣と社員の双方向のオープンなコミュニケーションの機会の場として、動画ライブ配信「リアルトーク~みんなの声~」を2023年1月から実施しています。2023年度は、工場での開催も含めて、合計6回開催しました。平均参加者数は898名、参加者の満足度は平均90%となりました。
(2)「はじめの一歩賞」
社員一人ひとりの「挑戦」を促す施策として、2023年度に「はじめの一歩賞」を実施しました。規模の大小や成果の有無、成功・失敗を問わない「挑戦」事例を、自薦・他薦のどちらでも応募可として募集し、応募にあたっては上司の承認を不要としました。応募数は想定を上回る190件となり、すべての社員が応募事例に触れることができるような工夫をした上で社員投票を実施したところ、社員投票数は9,000件を超えました。票数の多い上位案件は、「東レ社員フォーラム」の場で実施内容の紹介と表彰を行い、社員の関心・共感を高めることができました。
この取り組みは、2024年度以降も継続して実施する予定です。
(3)「東レ社員フォーラム」
「東レ理念」を基本とした考えや行動のベストプラクティスを全社員で共有し、東レのDNAを体感することで、会社としての一体感を醸成することを目的として「東レ社員フォーラム」を2023年12月に開催しました。「みんなで挑戦を考えよう」というテーマのもと、(株)ユニクロの柳井会長と東レ(株)の大矢社長との対談や「はじめの一歩賞」の表彰などを企画しました。当日は、東レ(株)の本社、各事業(工)場の全16拠点をオンラインで接続し、リアルタイムで3,112名が参加しました。参加者の満足度は90%、次回実施希望度は97%となり、社員からの関心が高い取り組みとなりました。
今後も開拓者精神溢れる自由闊達な組織風土の醸成を目指し、社員が誇れる企業であるように、さまざまなインナーブランディング施策を実施していきます。
なお、2024年度は11月の開催を予定しています。
名古屋事業場での第6回リアルトークの様子
三島工場での第8回リアルトークの様子
「はじめの一歩賞」の告知メッセージ
「はじめの一歩賞」受賞者の皆さんと。日覺会長(右端)、大矢社長(左端)
「東レ社員フォーラム」でのユニクロ×東レトップ対談。柳井会長(右)、大矢社長(左)
「東レ社員フォーラム」東京本社会場の様子
「決算説明懇談会」の開催
東レ(株)では、社員向けに、社長をはじめとする役員が出席する「決算説明懇談会」を、各事業(工)場で半年に1回開催しています。質疑応答では、事前に募集した質問のほか、当日飛び入りの質問も受け付け、社長および各役員が回答します。社員が経営層の生の声を聞き、対話する良い機会となっています。
東京本社での決算説明懇談会
岡崎工場での決算説明懇談会で役員に質問をする社員
社内報、イントラネットでの情報発信
東レグループでは、冊子の社内報やイントラネットなどさまざまな社内媒体を活用し、会社の経営方針や課題を浸透させるとともに、グループ社員の「東レブランド」への共感や帰属意識の向上につながるコミュニケーション活動を実施しています。すべての媒体に社長からのメッセージを掲載しているほか、冊子の社内報は和文版・英文版を作成し、経営・事業トピックスやプロジェクトの解説などの情報共有化、理解促進に努めています。
また、国内外関係会社を含めた東レグループ向けのイントラネット「TORAYNAVI」(和英)を開設し、グループ間でのタイムリーな情報共有を図っています。
2023年度は、「挑戦を生み出す機会と機運づくり」として実施した「リアルトーク~みんなの声~」「はじめの一歩賞」「東レ社員フォーラム」などについて社内報でも紹介し、イントラネットで動画配信するなど連動した情報発信を行いました。また、令和6年能登半島地震に際しては、イントラネットを災害時の主要な情報共有手段として活用し、東レグループの対応状況などについて随時社内に発信しました。
東レグループ社内報発行部数
『ぴいぷる』(和文社内報):
約16,000部/回(隔月、年6回発行)
『PEOPLE』(英文社内報):
約3,000部/回(季刊、年4回発行)
『東レマネジメント(社外秘)』(管理職層対象):
約7,000部/回(年4回発行)
従業員サーベイの実施
東レグループでは、国内外の関係会社を含む全社員の帰属意識やモチベーション、長期ビジョンや中期経営課題への取り組み状況を把握するために、定期的に社員意識調査を実施しています。2023年度から調査内容を刷新し、満足度のみの調査から期待と実感の両面を測定するようにしました。また、実施頻度を隔年から年1回に増やし、調査結果のフィードバックを迅速化し、調査の翌日から結果を閲覧可能にしました。さらに、各組織・個人の状況をきめ細かく確認し、速やかに改善活動が実施できる仕組みに見直しました。
調査結果はEXスコア®※1という点数で可視化をしており、2023年度のEXスコア®は64.8点でした。毎年、前年度よりも改善することと70点を上回ることを目指し、社内イントラネットでの情報開示や各職場での話し込み、改善好事例の全社展開など、さまざまな施策を実施しています。
- ※1 EXスコア®:組織状態を示す指標です。各個人の期待値と実感値、そのギャップを測定します。期待・実感ともに高く、ギャップが小さい場合にスコアは最大化されます。調査委託先である(株)HRBrainの登録商標です。なお、調査時点の他社平均は約70点/100点満点でしたが、当社は、他社と比較して期待値が大きく上回り、実感値は領域により上下がある結果でした。
各職場におけるCSR活動の推進
東レグループのCSR活動は、現場での実践を重視した全員参加型「CSRライン活動」を特徴としています。各職場がそれぞれの実情に応じて、職場におけるCSRの課題について話し込みを行うなど、継続的に取り組んでいます。
関連情報
CSRに関する社内意見交換の推進、意識浸透
社内意見交換の面談実施進捗率
- ■報告対象範囲
- 東レグループ
- ■目標値
- 2023年度 / (1巡目)100%完
実績値(2023年度)
100%
CSR調達をテーマに社外コンサルタントを講師に招いて2024年3月に開催したCSRウェブセミナーの様子
東レグループでは、さまざまな機会を通じてグループ全体でのCSRの意識浸透を進めています。
2019年度より東レ(株)CSR推進室が社内各部署および全ての国内外関係会社を対象として意見交換会を実施し、各職場におけるCSRの意識浸透を進め、CSRへの取り組み実態を把握しています。本取り組みの進捗率は、2023年度末の時点で目標の1巡目100%を達成しました。2024年度からは2巡目の意見交換会を実施しています。意見交換会で把握した各職場のCSR活動における課題は、東レグループのCSR推進活動に反映しています。
また、社員が各職場でのCSR活動の必要性をより分かりやすく理解できるように、さまざまな社内刊行物(「ぴいぷる」、「東レマネジメント」、「CSRニュースレター」など)でCSRの情報発信をしています。さらに、CSRの基本的な内容を盛り込んだeラーニングや、CSRの各種課題への理解や意識啓発を目的としたCSRウェブセミナーなども実施し、東レグループでのCSRの意識浸透を進めています。
CSRウェブセミナーの実施状況
開催年度 | テーマ |
---|---|
2021 | 河川/海洋ごみ問題から考える地球環境 |
2022 | 「サーキュラーエコノミー」って、なに? |
2023 | 「CSR調達」って、なに? |
社内コミュニケーションの促進活動
600人が参加したハロウィンパーティーで開催された仮装コンテストのグランプリ受賞者と滋賀事業場長(中央)(東レ(株)滋賀事業場)
5年ぶりに開催した運動会の様子(東麗繊維研究所(中国)有限公司)
「ウルトラスエード™」製品の製造現場で働く社員向けに、最終製品のサンプル展示会を滋賀事業場と岐阜工場で開催(東レ(株))
ウェブ会議システムを活用して、エンジニアリング部門長(右下)と工務系新入社員の座談会を開催(東レ(株))
社員の家族とのコミュニケーション
東レグループでは、社員の家族に東レのことを知っていただくことを目的に、社員とその家族を対象とした職場見学会を開催しています。また、家族との絆を深めることなどを目的としたファミリーデーも開催しています。
ショーケースに展示したABS樹脂製品を社員の家族に説明(東レ(株)千葉工場)
トレビーノ生産課を見学(東レ(株)岡崎工場)
工場全景を見学(東レ(株)東海工場)
約1,800人の参加者で賑わったメキシコ東レグループ4社合同のファミリーデー(Toray Advanced Textile Mexico, S.A. de C.V.、Toray Resin Mexico, S.A. de C.V.、Zoltek de Mexico S.A. de C.V.、Toray International de Mexico, S.A. de C.V.)
「CSRロードマップ 2025」におけるCSRガイドライン6「コミュニケーション」の主な取り組みはこちらをご覧ください。