CSR活動報告(各CSRガイドラインの活動報告) - コミュニケーション
社員とのコミュニケーション
インターナルブランディング
動画ライブ配信「リアルトーク~みんなの声~」の会場の様子
東レグループでは、中期経営課題“プロジェクト AP-G 2022”における全社横断プロジェクトのひとつとして「『東レ理念』共有・発信プロジェクト(TPプロジェクト)」を2020年度から2年間にわたり展開し、新たな気づきや今後の課題抽出に大きな成果を得ました。「東レ理念」への共感を高め、社員一人ひとりが「東レ理念」に基づいた行動・判断をしていくためには、継続的な浸透活動が必要であり、情報ツールの拡充や定期的なイベントなどにより社員の参画を図るなどの工夫を行ってきました。
また、社員に対するTPプロジェクトの総括アンケートでは、組織風土に関しては、風通しの良い職場、自由闊達にチャレンジ精神を発揮できる職場になることが必要との意見が多く、「東レ理念」を実践するための土台として、そして社員のモチベーション向上のためにも組織風土を改善していく活動を今後も行っていきます。
インターナルブランディングの施策の方向性として(1)経営層の意思プラス「人間味」や「魅力」が伝わるコミュニケーションの開発、(2)階層間・組織間での相互理解を図るための活動、(3)社員がモチベーションを高め、イノベーションが生まれるような外部との接点作り、(4)東レの企業活動が、「社会課題の解決」や「より良い暮らしの実現」に貢献していることの社内外への浸透、(5)「東レ理念」の浸透を進めるための分かりやすい各種ツールの開発の5項目を掲げ、新たな活動のひとつとして、経営陣と社員の双方向のオープンなコミュニケーションの機会の場として、動画ライブ配信「リアルトーク~みんなの声~」を2023年1月から実施しています。2022年度は本社で2回実施し、2023年度は工場での開催を含め、計6回実施する予定です。社員からは、「社長に親近感が湧いた」「社長の思いや人柄が垣間見えた」「自由闊達の雰囲気を感じられた」といったポジティブな感想が多数寄せられています。
今後も社員一人ひとりが「東レ理念」に基づいた行動を実践し、東レグループに対する愛着が醸成されるよう、さまざまな社内コミュニケーション活性化施策を立案・実行していきます。
社内報、イントラネットでの情報発信
東レグループでは、冊子の社内報やイントラネット、全社掲示板など、さまざまな媒体を活用し、会社の経営方針や課題を浸透させるとともに、「東レブランド」の求心力や、グループ社員の帰属意識の向上につながるコミュニケーション活動を実施しています。すべての媒体に社長からのメッセージを掲載しているほか、冊子の社内報は和文版・英文版を作成し、経営・事業トピックスやプロジェクトの解説などの情報共有化、理解促進に努めています。
また、国内外関係会社を含めた東レグループ向けのイントラネット「TORAYNAVI」(和英)を開設し、グループ間でのタイムリーな情報共有を図っています。
東レグループ社内報発行部数
「ぴいぷる」(和文社内報) :
約16,000部/回(隔月、年6回発行)
「PEOPLE」(英文社内報) :
約3,000部/回(季刊、年4回発行)
「東レマネジメント(社外秘)」(管理職層対象) :
約7,000部/回(年4回発行)
社員意識調査の実施
国内外の関係会社を含む東レグループの社員を対象とした社員意識調査(日本語、英語、中国語、インドネシア語、タイ語、韓国語)を定期的に実施し、社員の帰属意識やモチベーション、長期ビジョンや中期経営課題への取り組み状況などについて調査しています。2020年度に実施した調査では、「東レが好きである」、「東レグループで長く働きたい」と答えた社員がそれぞれ多数を占めるなど良好な結果が得られました。また、当調査を通じて寄せられた不満や要望について各関係部署と情報を共有し、改善に向けた取り組みを進めることで、社員の満足度向上に努めています。
この社員意識調査は、お客様満足度アンケートで得られたお客様からの評価と社員の意識とのギャップや、上司と部下のコミュニケーションの実態などの分析にも活用し、調査結果は過去との比較も含めて社内にフィードバックして改善につなげています。
各職場におけるCSR活動の推進
東レグループのCSR活動は、現場での実践を重視した全員参加型「CSRライン活動」を特徴としています。各職場がそれぞれの実情に応じて、職場におけるCSRの課題について話し込みを行うなど、継続的に取り組んでいます。
関連情報
CSRに関する社内意見交換の推進、意識浸透
社内意見交換の面談実施(進捗率)
- ■報告対象範囲
- 東レグループ
- ■目標値
- 2022年度 / 80%
実績値(2022年度)
68%
CSRウェブセミナーの様子
東レグループでは、さまざまな機会を通じてグループ全体でのCSRの浸透を進めています。
2019年度より東レ(株)CSR推進室が社内各部署および国内外関係会社を訪問して意見交換会を実施し、各職場におけるCSRの取り組み実態の把握とCSR意識の浸透を進めています。全ての対象部署・会社に訪問する本取り組みの進捗率は、2022年度末の時点で目標の80%に対し68%となりました。本進捗率については、2020年度に、新型コロナウイルス感染拡大により意見交換会が開催できない期間があり、その影響を受けています。意見交換会で把握した各職場のCSR活動における課題は、東レグループのCSR浸透策に反映しています。
また、社員が各職場でのCSR活動の必要性をより分かりやすく理解できるように、さまざまな社内刊行物(「ぴいぷる」、「東レマネジメント」、「CSRニュースレター」など)でCSRの情報発信をしています。さらに、CSRの基本的な内容を盛り込んだeラーニングや、地球環境問題への理解や意識啓発を目的としたCSRウェブセミナーなども実施し、東レグループでのCSRの意識浸透を進めています。
社員の家族とのコミュニケーション
東レグループでは、社員の家族に東レのことを知っていただくことを目的に、社員とその家族を対象とした職場見学会を開催しています。各事業場や工場で、さまざまなプログラムを実施しています。
- 理科実験教室の様子(スタンプづくり)
東レ(株)岡崎工場
計6家族21人 - 水処理膜の工場見学
東レ(株)愛媛工場
計10家族26人
- 集合写真
東レ(株)名古屋事業場
計15家族49人 - フィルム製造現場を見学する参加者
東レ(株)岐阜工場
計3家族10人
- 理科実験
東レ(株)愛媛工場
計8家族20人 - 風車ブレードの見学
東レ(株)瀬田工場
計7家族23人
- イノベーションプラザの見学
東レ(株)滋賀事業場
計18家族45人
「CSRロードマップ 2022」におけるCSRガイドライン6「コミュニケーション」の主な取り組みはこちらをご覧ください。