CSRガイドライン&活動報告 - 事業を通じた社会的課題解決への貢献

GR製品分野の取り組み

新しい価値の創造

東レグループでは、GR製品を下図に示す手順に従って認定しています。各本部委員会とグリーンイノベーション認定委員会による2段階の審査を経て、地球環境問題の解決効果が客観的な裏付けに基づいて立証された製品がGR製品として認定されます。

GR製品認定手順
GR製品認定手順
  1. ※1 LCAデータ、T-E2Aデータ、CO2削減貢献量 など
  2. ※2 グリーンイノベーション認定委員会:地球環境事業戦略推進室、マーケティング企画室、技術センター企画室と、必要に応じて有識者を招聘

2018年度に発表したGR製品

下廃水処理に最適な逆浸透(RO)膜エレメントを開発‐「捨てる水を使える水へ」‐

2018年4月、不純物の除去と透過水量の両面で高い性能を保持しつつ、水中の汚れ成分の付着にも強い逆浸透(RO)膜「ロメンブラ®TLFシリーズ」の販売を開始しました。
「ロメンブラ®TLFシリーズ」は、従来の下廃水処理用逆浸透(RO)膜製品と比較し、透過水量を約3割増加させることができるため、運転コストの低減が期待できます。また、新しい膜表面コーティング技術の確立により、膜表面の洗浄に使用する薬品への高耐久性を保持することで、交換頻度の低減も可能となります。
近年、米国や中国、その他新興国を中心とした深刻な水不足や、急速な産業発展による水質の悪化が世界的な問題となっているところ、東レ(株)は、「ロメンブラ®TLFシリーズ」の投入により、急伸長する下廃水処理の需要に応えるとともに、純水の精製、ボイラー水の製造など多岐にわたる工業用水処理用途への適用拡大も目指していきます。

世界最高水準の植物由来原料比率を実現したスエード調人工皮革「Ultrasuede® BX」を発売

スエード調人工皮革「Ultrasuede® BX」スエード調人工皮革「Ultrasuede® BX」

2019年1月、植物由来原料をポリエステルとポリウレタンの一部に使用し、世界最高水準となる約30%の植物由来原料比率を実現したスエード調人工皮革「Ultrasuede® BX」(ウルトラスエード ビーエックス)の販売を開始しました。
「Ultrasuede® BX」は、サトウキビ廃糖蜜から製造したエチレングリコールを原料としたポリエステルと、非可食のトウゴマから得られるひまし油からなるポリオールを原料の一部に使用したポリウレタンを用いることで、その植物由来原料比率を高めることができました。部分植物由来のポリウレタンを使用したスエード調人工皮革は、「Ultrasuede® BX」が世界初となります。
これまで、植物由来原料を使用したポリウレタンは、耐久性が低くなるなどの物性面・風合い面の課題があったため、スエード調人工皮革用途に用いることはできませんでした。これに対して東レ(株)は、独自のポリマーから素材構造までの設計技術とポリウレタンの凝固技術により、良好な質感や高い耐久性、通気性、イージーケア性などの機能性を有する「Ultrasuede® BX」の開発に成功しました。
「Ultrasuede® BX」は、高い感性と機能性を兼ね備えた環境配慮型素材として、自動車、インテリア、ファッションなど幅広い用途への普及が期待されます。