CSR活動報告(各CSRガイドラインの活動報告) - 良き企業市民としての社会貢献活動

2022年度に実施した主な活動

東レグループの教育支援活動

  • 科学技術振興
  • 環境、地域
  • 健康、福祉

東レグループでは、小・中学生の段階から理科の勉強への興味・関心を高めるための理科教育や環境教育をはじめとして、キャリア教育や工場見学の受け入れなどサステナブルな社会を担う人を育てる教育支援活動を実施しています。

理科・環境教育支援(出張授業、教材提供)

東レグループでは、理科や環境に対する興味・関心を高めるため、自社製品を教材とした理科実験プログラムと環境教育プログラムを開発し、事業拠点近隣の小・中学校、高等学校で社員が講師となり、出張授業を行っています。2020~2021年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、限定的な活動となりましたが、2022年度は感染者減に伴い、感染予防策を講じながら活動を拡大しました。
出張授業後に実施しているアンケートの結果、先生方の満足度は非常に高く、「新型コロナウイルス感染症の影響で、外部講師を招くことができない状況が続いていたため、出張授業を受けてもらえて、生徒も教員も楽しみにしていた。社会で働く大人からのメッセージとして印象に残ったようだった。」「先端材料だけでなく、講師の仕事についても説明していただき、多くの生徒が講義後も質問をするなど興味を持っていた。」「SDGs達成に向けた実際の取り組みは、教師では教えることが難しいので、貴重な学習の機会となった。」などの感想をいただきました。講師を務めた社員のアンケートでも、モチベーションの向上や、東レグループの取り組みを再認識する良い機会になったなど、高い満足度を得ていることがわかりました。
訪問が困難な学校には、東レグループの先端材料を使った実験道具の貸し出し(教材提供)を行い、日本全国58校の小・中学校、高等学校において、理科や化学、SDGsについて学習する授業で活用していただきました。児童・生徒たちが、実験を通して、科学技術が地球環境問題の解決などに貢献していることを実感できることから、多くの先生方から好評をいただきました。

■ 出張授業、教材提供に対する評価(アンケート結果)

教員の満足度
教員の満足度
東レグループ講師の満足度
東レグループ講師の満足度
提供した教材を用いた授業の満足度
提供した教材を用いた授業の満足度

キャリア教育、企業見学その他さまざまな教育支援活動

東レグループでは、理科実験プログラム、環境教育プログラムだけでなく、地域の学校や教育委員会、NPO法人からの要請に協力して、キャリア教育や企業訪問の受け入れなどにも継続的に取り組んでいます。東レ(株)では、中学生や高校生に仕事の内容や、講師自身の学生時代の話など、子どもたちが将来の進路を選択するうえで参考となるようなキャリア授業や、東レグループのSDGsの取り組みに関する授業を実施したり、近隣の小・中学生、高校生の企業訪問や工場見学も受け入れたりしました。オンラインの活用も進み、中・高生の探究学習や、職業インタビューに協力しました。
国内関係会社では、(株)東レリサーチセンターが、高等専門学校のアクティブラーニングに協力し、オンラインでの講義と技術的な見地からグループワークのアドバイスを行ったほか、各社がキャリア教育や工場見学などのさまざまな活動を行いました。海外関係会社でも地域の学生を対象に、各地でキャリア授業や、工場見学、安全・防災や環境に対する意識の醸成のための教育を実施しています。マレーシアでは、Toray Industries(Malaysia)Sdn. Bhdが、東アジア諸国(日本、韓国、中国)の文化やビジネスなどについて学んでいる大学生に対して、日系企業の企業文化などの実情について講義を実施しました。チェコのToray Textiles Central Europe s.r.o.も地域の学校の工場見学を積極的に受け入れました。
東レ(株)のバレーボールチームである東レアローズは、各地でのバレーボール教室や小学校体育の出張授業を通して子どもたちの育成支援に携わっています。

  • 東京都内の中学校の探究学習に協力するために、対面とオンラインで生徒からのインタビューに対応しました。(東レ(株))
  • 東京都内の中学校の探究学習に協力するために、対面とオンラインで生徒からのインタビューに対応しました。(東レ(株))

東京都内の中学校の探究学習に協力するために、対面とオンラインで生徒からのインタビューに対応しました。(東レ(株))

  • 近隣の小学校の工場見学を受け入れました。「滋賀事業場ではどんなものを作っているのですか?」「会社として環境について気を付けていることはなんですか?」など多くの質問が寄せられました。(東レ(株)滋賀事業場)近隣の小学校の工場見学を受け入れました。「滋賀事業場ではどんなものを作っているのですか?」「会社として環境について気を付けていることはなんですか?」など多くの質問が寄せられました。(東レ(株)滋賀事業場)
  • 近隣の高校の工場見学を受け入れました。工場見学の後には、先輩社員との交流会を行いました。(東レ(株)岡崎工場)近隣の高校の工場見学を受け入れました。工場見学の後には、先輩社員との交流会を行いました。(東レ(株)岡崎工場)
  • 近隣の工科高等学校主催の「ものづくり女子講演会」にて仕事内容や仕事のやりがいなどの経験談を話しました。(東レ(株)岡崎工場)近隣の工科高等学校主催の「ものづくり女子講演会」にて仕事内容や仕事のやりがいなどの経験談を話しました。(東レ(株)岡崎工場)
  • 地域の公民館で開催される小学生を対象としたイベント「ワンパク大学」に協力し、「水をきれいにする方法を知ろう」というテーマで、中空糸膜のろ過実験などを行いました。(東レ(株)那須工場)地域の公民館で開催される小学生を対象としたイベント「ワンパク大学」に協力し、「水をきれいにする方法を知ろう」というテーマで、中空糸膜のろ過実験などを行いました。(東レ(株)那須工場)
  • 近隣の高校の工場見学を受け入れました。当日は、見学に加え、当社の商材を使用した製品(ウィッグ、テニスラケットなど)を実際に見て、触れていただきました。(東レ・モノフィラメント(株))近隣の高校の工場見学を受け入れました。当日は、見学に加え、当社の商材を使用した製品(ウィッグ、テニスラケットなど)を実際に見て、触れていただきました。(東レ・モノフィラメント(株))
  • 近隣の中学校でキャリア出張授業を実施しました。生徒自身が将来のキャリアについて考える機会となるよう、講師の仕事に関する具体的なエピソードや、仕事に対する考え方を伝えました。(東レエンジニアリング(株))近隣の中学校でキャリア出張授業を実施しました。生徒自身が将来のキャリアについて考える機会となるよう、講師の仕事に関する具体的なエピソードや、仕事に対する考え方を伝えました。(東レエンジニアリング(株))
  • 日系企業の企業文化について講義をしました。(Toray Industries(Malaysia)Sdn. Berhad (マレーシア))日系企業の企業文化について講義をしました。(Toray Industries(Malaysia)Sdn. Berhad (マレーシア))
  • 近隣の中学生に職業講話を実施し、スポーツ選手を仕事とすることと、働くことの意義について話をしました。(東レアローズ男子バレーボール部)近隣の中学生に職業講話を実施し、スポーツ選手を仕事とすることと、働くことの意義について話をしました。(東レアローズ男子バレーボール部)
  • 三島市内にある少年団にバレーボール教室を実施し、子どもたち一人ひとりの個性を引き出しながらバレーボールの楽しさを伝えました。(東レアローズ男子バレーボール部)三島市内にある少年団にバレーボール教室を実施し、子どもたち一人ひとりの個性を引き出しながらバレーボールの楽しさを伝えました。(東レアローズ男子バレーボール部)
  • 地域の教育委員会や滋賀県バレーボール協会からの依頼に協力し、小学校でのバレーボール体験授業を実施しました。バレーボールを通して、成長時期の子どもたちへ身体の動かし方・考え方、そして諦めないでお互いに協力しカバーし合いながら繋ぐというチームワークを指導しました。(東レアローズ女子バレーボール部)
  • 地域の教育委員会や滋賀県バレーボール協会からの依頼に協力し、小学校でのバレーボール体験授業を実施しました。バレーボールを通して、成長時期の子どもたちへ身体の動かし方・考え方、そして諦めないでお互いに協力しカバーし合いながら繋ぐというチームワークを指導しました。(東レアローズ女子バレーボール部)

地域の教育委員会や滋賀県バレーボール協会からの依頼に協力し、小学校でのバレーボール体験授業を実施しました。バレーボールを通して、成長時期の子どもたちへ身体の動かし方・考え方、そして諦めないでお互いに協力しカバーし合いながら繋ぐというチームワークを指導しました。(東レアローズ女子バレーボール部)

教育界とビジネス界のコミュニケーションの促進

(一社)経済広報センター主催の「教員の民間企業研修」に協力し、1994年から29年間、静岡県で毎年10名程度の教員を受け入れています。研修では、三島工場での安全・環境保全に関する講義と現場見学など、当社の製造業としての企業活動について理解いただくことに加え、「企業の盛衰は人が制し、人こそが企業の未来を拓く」という信念に基づいた経営や人材育成に関する講義や討議を実施し、学校現場での生徒育成に役立てていただいています。
(東レ(株)総合研修センター、三島工場)

  • 研修の様子
  • 研修の様子

研修の様子

科学技術館「実験スタジアム」ワークショップ

東レ(株)は2012年から、東京の北の丸公園にある科学技術館の実験スタジアムで、「【ろ過】で地球の水について考えよう!」と「せんいの不思議」という2種類のワークショップを毎日開催しています。2022年度は子どもから大人まで約6,300人の方が参加しました。

生物学オリンピックを支援

日本代表生徒の4人と、大会の間、生徒たちをサポートした現地ガイド(写真提供 国際生物学オリンピック日本委員会)日本代表生徒の4人と、大会の間、生徒たちをサポートした現地ガイド(写真提供 国際生物学オリンピック日本委員会)

東レ(株)は、将来の生物学を担う人材育成に貢献するため、2007年から(公財)日本科学技術振興財団を通じて「国際生物学オリンピック」への生徒派遣を支援しています。日本代表として4人の高校生が、アルメニア・エレバンで開催された第33回大会に参加し、金、銀、銅のメダルを1個ずつと優秀賞を獲得しました。

「青空サイエンス教室」の実施

東レ(株)は、子どもたちが理科に興味をもち、好きになるきっかけとなることを目指して、自然の中で遊びながら楽しく理科の原理を学ぶことができる体験型教室「青空サイエンス教室※1」を2015年から開催しています。2022年度は、奥多摩の廃校を活用した「奥多摩フィールド」での日帰り野外教室と、昨年好評だったオンライン教室を開催し、過去最多の270人の小学生が参加しました。
野外教室では、森の専門家のレクチャーを受けながら森の中で学ぶ「森を見て・感じる木の不思議」や、森の中の植物を使って色を作り出す「自然の色をつかって、いろんな色をつくってみよう!」、飛行機が飛ぶしくみや素材の特徴を学びながら作る「自分だけのオリジナル飛行機を開発しよう!」など、自然豊かな環境で遊びながら、SDGsの目標に挙げられている陸の豊かさを守ることの大切さや、森が海の豊かさにもつながっていること、持続可能な世界を作っていくことの大切さを実感できると同時に、理科が好きになるきっかけとなるプログラムとなっています。
オンライン教室では、事前に送付したキットを使って、木の不思議を学ぶ「森の木の不思議にせまる、キになる実験」や、昨年好評だった、東レの撥水テキスタイルに水を垂らし、はじかれた水が生地表面を転がる様子を観察する「水ダンス実験」、植物の成長をヒントにして飛行機をつくる「タネヒコーキ実験」を行いました。
野外教室、オンライン教室ともに、質問や活発な意見が飛び出し、子どもたちの意識の高さや、目の付け所に驚かされるのと同時に、純粋なまなざしで取り組んでいる様子が伝わってくる企画となりました。

  1. ※1 青空サイエンス教室:東レ(株)が企画し、(株)リバネスがプログラムを監修する宿泊体験型教室を、(株)JTBが提供するプログラムの一環として実施。
  • 森の専門家から学ぶ、森の木の不思議森の専門家から学ぶ、森の木の不思議
  • オンライン教室の参加者たちオンライン教室の参加者たち
  • 笑顔の参加者たち笑顔の参加者たち

(公財)東レ科学振興会・海外の科学振興財団

  • 科学技術振興

東レグループは、企業理念「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」をイノベーションの実践によって具現化することを宣言しています。イノベーションを続けていくためには、それらを生み出す人材の育成・確保が必要です。そのため東レグループは長期的視点で、(公財)東レ科学振興会およびマレーシア、インドネシア、タイ、韓国の科学振興財団の活動を通じて、各国の基礎科学・理科教育の振興・助成に貢献しており、当社の社会貢献活動の柱となっています。

(公財)東レ科学振興会

(公財)東レ科学振興会は、1960年に科学技術および文化の向上発展に寄与することを目的として設立された財団法人です。設立当時は、企業財団の草分けとして大きな話題を呼び、基礎科学分野に特化した助成・顕彰や、他の財団にはない理科教育賞などの支援活動は現在も高い評価を受けています。当財団は2020年6月に設立60周年を迎えました。

設立60周年記念式典ならびに令和4年度贈呈式の開催

(公財)東レ科学振興会は、2023年2月、第63回東レ科学技術賞、東レ科学技術研究助成、第54回東レ理科教育賞を決定し、同年3月に、令和4年度贈呈式と新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から延期となっていた設立60周年記念式典を開催しました。設立60周年記念式典では、東レ科学技術研究助成の受領者でノーベル賞を受賞された京都大学の本庶佑先生と山中伸弥先生より祝辞をいただきました。贈呈式では、文部科学大臣ならびに日本学士院長から祝辞をいただき、東レ科学技術賞受賞の安藤敏夫博士(金沢大学特別功績教授)および森郁恵博士(名古屋大学大学院理学研究科センター長・教授)と、文部科学大臣賞をはじめとする東レ理科教育賞受賞の先生方に、賞状・メダル・副賞賞金を、科学技術研究助成の11人には総額1億3,000万円の助成金を贈呈しました。

  • 挨拶を述べる(公財)東レ科学振興会会長の東レ(株)日覺社長挨拶を述べる(公財)東レ科学振興会会長の東レ(株)日覺社長
  • 記念式典で祝辞を述べられる本庶佑先生(左、事前収録動画)と、山中伸弥先生(右、オンライン)記念式典で祝辞を述べられる本庶佑先生(左、事前収録動画)と、山中伸弥先生(右、オンライン)
  • 贈呈式の様子贈呈式の様子
安藤 敏夫博士

安藤 敏夫博士
「高速原子間力顕微鏡の開発とタンパク質研究への応用」

高速の原子間力顕微鏡を開発し、個々のタンパク質の動きや他分子との相互作用を動画映像として捉えることに成功。本業績は、タンパク質や核酸の分子レベルの生物物理学研究に不可欠な技術を提供するものとして、世界的に高く評価されています。

森 郁恵博士

森 郁恵博士
「動物行動を制御する神経回路の基本原理の解明」

線虫を用いて感覚入力から行動出力までの神経回路と情報処理の動作原理を明らかにし、神経回路活動の数理モデリングを構築。本業績は、国際的に高く評価され、現在の脳科学研究の重要な基盤となっています。

東レ科学振興会の特色とも言える、中学校・高等学校の理科教育において、創意と工夫により著しい教育効果をあげた先生方の顕彰である「東レ理科教育賞文部科学大臣賞」は、大妻嵐山中学校・高等学校教諭の鈴木崇広氏が受賞しました。

鈴木 崇広氏

鈴木 崇広氏
「アルミ箔と界面活性剤を用いた美しい銅板の黄銅めっき法」

アルミ箔と界面活性剤を用いた独自の方法により銅板に美しい黄銅めっきを作製することに成功。この方法は安全性が高い優れためっきの実験であり、この教材を用いた教育実践が高く評価されました。

マレーシア東レ科学振興財団
Malaysia Toray Science Foundation <MTSF>

MTSFは、2022年11月にクアラルンプールで「第29回マレーシア東レ科学振興財団贈呈式」を開催し、総額34.1万リンギット(約1,038万円)の賞金・助成金をマレーシアの科学者2人、若手研究者13人、理科教育者15人の合計30人に贈呈しました。
MTSFのOmar会長とTeh在マレーシア国東レ代表主催のもと、髙橋駐マレーシア日本国大使や、東レ(株)から平林常務などが出席して3年ぶりに対面での贈呈式となりました。
髙橋大使は、祝辞の中で受賞者の方々を心から祝福するとともに、MTSFが過去29年間にわたりマレーシアの科学技術の発展に多大な貢献をしてきたことを称賛されました。また、MTSF名誉会長である日覺社長の代理で挨拶した平林常務は、新型コロナウイルス感染症の大流行が私たちの生活を急激に変化させ、絶え間ないイノベーションの重要性を再認識させたこと、そして、科学、技術、イノベーションが人類の幸福と将来の生存のために重要であり続けると話しました。

  • 祝辞を述べる東レ(株)平林常務祝辞を述べる東レ(株)平林常務
  • 受賞者との記念撮影受賞者との記念撮影

インドネシア東レ科学振興財団
Indonesia Toray Science Foundation <ITSF>

ITSFは、2023年3月に「第29回インドネシア東レ科学振興財団贈呈式」を開催し、1件の科学技術賞、18件の科学技術研究助成、10件の理科教育賞の受賞者に総額10億5,500万ルピア(約950万円)の賞金・助成金を贈呈しました。
来賓として東レ(株)大矢副社長が出席し、インドネシアの国家研究イノベーション庁長官も務める、ITSFのHandoko会長の挨拶で始まりました。また、金杉駐インドネシア日本国大使とMakarim教育文化研究技術大臣からもお祝いのビデオメッセージを頂きました。

  • 祝辞を述べる東レ(株)大矢副社長祝辞を述べる東レ(株)大矢副社長
  • 受賞者との記念撮影受賞者との記念撮影

タイ東レ科学振興財団
Thailand Toray Science Foundation <TTSF>

TTSFは、2023年3月に「第29回タイ東レ科学振興財団贈呈式」を開催し、2件の科学技術賞、20件の科学技術研究助成、7件の理科教育賞の受賞者に総額542万バーツ(約2,081万円)の賞金・助成金を贈呈しました。
贈呈式ではTTSF名誉会長である東レ(株)日覺社長から受賞者への祝辞と、TTSFの活動を通じタイ国科学技術振興を支援し、同国の発展に貢献していくこと、さらにサステナブルな社会の実現に向けてタイの皆さんとともに取り組んでいきたいとの挨拶がありました。来賓の梨田在タイ日本国大使からは、29年間にわたるTTSFの取り組みに感銘を受けているとのご挨拶を頂き、最後に、式典委員長としてお招きしたSurayud枢密院議長からは、東レが長年にわたりタイで事業に取り組んできたこと、TTSFがタイの科学技術の発展に貢献してきたことに対する深い感謝の言葉を頂きました。

  • 挨拶をするTTSF名誉会長の東レ(株)日覺社長挨拶をするTTSF名誉会長の東レ(株)日覺社長
  • 科学技術賞受賞者との記念撮影科学技術賞受賞者との記念撮影

韓国東レ科学振興財団
Korea Toray Science Foundation <KTSF>

KTSFは、2022年10月に「第5回韓国東レ科学振興財団贈呈式」を開催し、優秀な研究実績をおさめた2名に科学技術賞、新たな研究活動を開拓しようとする新人研究者4名に3年間の研究資金助成金を贈呈しました。3年ぶりに受賞者および家族、政官界、学界、取引先など韓国国内外から招待し、信州大学の遠藤守信特別栄誉教授の特別講演「韓国-日本の共創によるマテリアルス・イノベーション~カーボンナノチューブ研究開発の経験から~」を行うなど、盛大に執り行われました。日本から動画メッセージで祝辞を伝えた東レ(株)野依取締役は、受賞者へのお祝いのメッセージとともに、気候変動問題やエネルギーの枯渇などの人類共通の問題の解決にむけて、若い研究者、技術者の共創が大切であると述べました。授賞式に出席した東レ(株)日覺社長は歓迎の辞の挨拶にて、「KTSFが韓国の科学技術振興と人材育成に貢献し、韓国と日本の相互理解、友好・親善に寄与することを期待する」と話しました。

  • 挨拶するKTSF名誉理事長の東レ(株)日覺社長挨拶するKTSF名誉理事長の東レ(株)日覺社長
  • 受賞者との記念撮影受賞者との記念撮影

地域の環境保全活動

  • 環境、地域

東レグループ各拠点では工場緑化保全の活動に加え、市区町村やNPOと連携した河川・海岸の清掃や森づくりなどに継続的に取り組んでいます。

第7回東レグループ・荒川クリーンエイド

東レ(株)東京本社では、2014年からNPO法人荒川クリーンエイド・フォーラムと連携し、地球環境や生態系への影響を学びながら荒川河川敷を清掃する「東レグループ・荒川クリーンエイド」を実施しています。この活動は単にごみを拾うだけではなく、「調べるごみ拾い」といい、「川ごみ調査カード」にごみの種類を記録しながら細かく分別していくことが特徴です。清掃活動の前に、荒川クリーンエイド・フォーラムの環境講話を聴講し、河川や海洋ごみの現状や、ごみの生き物への影響、生き物が私たちの生活にどう関わっているかについて学ぶことで、清掃活動の意義や、身近な自然や生物多様性に関心を持つこと、プラスチックごみ問題が私たちの暮らしとどのようにつながっているかを知ることに大きな意義があると考えています。2023年4月に開催した第7回荒川クリーンエイドでは、東レグループ社員と社員家族を含む46名で清掃活動を実施し、約1時間の活動で、燃やすごみ27袋、燃やさないごみ1袋、ペットボトル26袋、缶、びんなど14袋の合計68袋、約110kgのごみを拾いました。実施後のアンケートでは、「環境講話を聴いた上で、荒川清掃活動を実地で行うことで、課題をより具体的に体感することができた」「この活動に参加した人は二度とポイ捨てをしないと思う」「ごみ袋の量を見て達成感があった」「子どもが自然観察教室をとても喜んでいた」といった感想がありました。

  • 次々に見つかるペットボトルなどのごみ次々に見つかるペットボトルなどのごみ
  • 荒川に生息するさまざまな種類のカニを観察して、生物多様性保全の大切さについて考える自然観察教室荒川に生息するさまざまな種類のカニを観察して、生物多様性保全の大切さについて考える自然観察教室
  • 今回の清掃活動で特に印象的だった大量のマイクロプラスチック今回の清掃活動で特に印象的だった大量のマイクロプラスチック
  • 参加者全員の集合写真参加者全員の集合写真

企業緑地を活用した生物多様性保全活動

東レ(株)東海工場は、1971年の操業開始時から守り、育ててきた緑地を維持・育成するため、「東レグループ緑化ガイドライン」に基づいて緑化を推進しています。工場内の水辺ビオトープに生息している希少種のミナミメダカの保全活動や、マダラチョウ科の仲間であるアサギマダラの生態系ネットワークの形成を目指したフジバカマの保全活動など、生物多様性保全と生態系の保護を目的とした取り組みを拡充し、社会貢献を強く意識した活動を展開しています。
また、知多半島臨海部の企業緑地群(グリーンベルト)の生態系ネットワーク形成と次世代の担い手育成を目指す「命をつなぐPROJECT※2」に参画し、地域の学生や、企業と行政、専門家などと連携しながら、自然共生・生物多様性保全活動を推進しています。企業緑地を学生の研究フィールドとして提供したりするなど、「緑地を活用した人材育成」にも取り組んでおり、緑地が地域社会とのコミュニケーションツールとしても重要な役割を果たしています。2022年9月には、「命をつなぐPROJECT」が主催する一般市民向け企業緑地体験イベント「LOVE! GREEN DAY2022」に参加し、地域の小学生とその保護者を受け入れ、東海工場の生物多様性の取り組みの紹介、水辺ビオトープでの生きもの観察などのフィールドワークや、外来種である「孟宗竹」の問題を学びながら、駆除した竹を使って水鉄砲づくりを行いました。イベント後のアンケートで、「企業として活躍しつつも環境を大切にしている会社が知多半島にはたくさんあり、安心して住むことができる」「工場の中で自然や生きものが大切に育てられていて驚いた」との感想をいただきました。なお、東海工場は、このような生物多様性保全と次世代の人材育成という緑地保有の目的が評価された結果、公益財団法人都市緑化機構が運営する「SEGES※3(シージェス:社会・環境貢献緑地評価システム)」の「そだてる緑」部門において「Excellent Stage2」の認定を取得しています。
さらに、東海工場が位置する愛知県は、2021年2月に策定された「あいち生物多様性戦略2030」に基づき、企業、大学、環境保全団体、行政等の多様な主体の連携による生物多様性保全に関する取り組みを推進しています。企業には、企業敷地を活用したビオトープの整備や社員の保全活動への参加など、地域の核となって生物多様性保全に貢献していくことが期待されています。そこで、企業の生物多様性保全に関する取り組みを促進するため、愛知県は2022年に生物多様性保全に関する優れた取り組みを実践している企業を認証する「あいち生物多様性企業認証制度」を創設しました。東海工場は、工場内のビオトープに生息している希少種のミナミメダカの保全活動を大学生と協働して行っているほか、フジバカマの保全活動が、アサギマダラの生態系ネットワーク形成に資する点が評価され、「あいち生物多様性認証企業」として認証を受けました。

  • 「LOVE! GREEN DAY2022」の参加者で集合写真「LOVE! GREEN DAY2022」の参加者で集合写真
  • 外来種である「孟宗竹」で水鉄砲づくり(「LOVE! GREEN DAY2022」より)外来種である「孟宗竹」で水鉄砲づくり(「LOVE! GREEN DAY2022」より)
  • 「SEGES」Excellent Stage2の認定マーク「SEGES」Excellent Stage2の認定マーク
  • 「愛知生物多様性認証企業」の認定マーク「愛知生物多様性認証企業」の認定マーク
  1. ※2 命をつなぐPROJECT:知多半島臨海部の企業緑地群を主な活動拠点とし、生態系ネットワーク形成と次世代の担い手育成を目指すプロジェクト。学生組織である「命をつなぐPROJECT 学生実行委員会」を中心に、12社の企業と行政、NPO、専門家が協働し、企業緑地の生物多様性向上、地域住民の環境啓発などのさまざまな活動に取り組んでいる。学生実行委員会は、緑化推進運動において顕著な功績のあった個人・団体を表彰する「令和2年緑化推進功労者内閣総理大臣表彰」を受賞している。
「命をつなぐPROJECT」概念図
「命をつなぐPROJECT」概念図
  1. ※3 『SEGES(シージェス:社会・環境貢献緑地評価システム)』:SEGES(Social and Environmental Green Evaluation System)とは、企業等によって創出された良好な緑地と日頃の活動、取り組みが地球温暖化やヒートアイランド現象の緩和、地域生態系の保全、良好な景観の保全と創出、地域社会とのコミュニティ醸成や安心・安全なまちづくりなど、社会や環境に貢献していることを第三者審査会により評価し(公財)都市緑化機構が認定するもの。事業者が所有する緑地の優良な保全、創出活動を評価・認定する「そだてる緑」、開発、建築にともなう優良な緑地環境計画を評価・認定する「つくる緑」、快適で安全な都市緑地を提供する取り組みを評価・認定する「都市のオアシス」の3つの部門で構成されている。2023年4月現在、147カ所の企業緑地が認定されている。

各拠点で実施した環境保全活動例

  • NPO法人「富士山ナショナル・トラスト」と連携し、労使共催で実施している富士山の森づくり。事前に植樹が必要な理由について講義を受け、活動の意義を理解しながら植樹を行いました。(東レ(株)、東レ労働組合)
  • NPO法人「富士山ナショナル・トラスト」と連携し、労使共催で実施している富士山の森づくり。事前に植樹が必要な理由について講義を受け、活動の意義を理解しながら植樹を行いました。(東レ(株)、東レ労働組合)

NPO法人「富士山ナショナル・トラスト」と連携し、労使共催で実施している富士山の森づくり。事前に植樹が必要な理由について講義を受け、活動の意義を理解しながら植樹を行いました。(東レ(株)、東レ労働組合)

  • 工場敷地に隣接する鹿乗川排水路の清掃活動を行いました。日頃からお世話になっている地域の方への感謝の気持ちを込めて作業しました。(東レ(株)岡崎工場)工場敷地に隣接する鹿乗川排水路の清掃活動を行いました。日頃からお世話になっている地域の方への感謝の気持ちを込めて作業しました。(東レ(株)岡崎工場)
  • クリーン化運動推進のために管理職による場外エリア清掃を実施しました。(東レ(株)愛媛工場)クリーン化運動推進のために管理職による場外エリア清掃を実施しました。(東レ(株)愛媛工場)
  • 今井兼平(平安時代末期の武将)の命日に合わせ、「今井兼平鎧掛けの松」(場内)および「今井兼平の墓」(場外)の清掃を実施しました。(東レ(株)滋賀事業場)今井兼平(平安時代末期の武将)の命日に合わせ、「今井兼平鎧掛けの松」(場内)および「今井兼平の墓」(場外)の清掃を実施しました。(東レ(株)滋賀事業場)
  • 地球環境と地域行動の実践活動として、市民・企業・行政が協力し、力を合わせて始めた地域環境美化活動「ラブアースクリーンアップ」に参加しました。(東レ(株)九州支店)“地球環境と地域行動”の実践活動として、市民・企業・行政が協力し、力を合わせて始めた地域環境美化活動「ラブアースクリーンアップ」に参加しました。(東レ(株)九州支店)
  • 大阪・中之島エリアを訪れる方々へのおもてなしと地域美化への取り組みとして、中之島三井ビルディングのテナントや近隣企業、地元住民のみなさんとともに周辺の緑道や歩道などの清掃活動に参加しました。(東レアルファート(株))大阪・中之島エリアを訪れる方々へのおもてなしと地域美化への取り組みとして、中之島三井ビルディングのテナントや近隣企業、地元住民のみなさんとともに周辺の緑道や歩道などの清掃活動に参加しました。(東レアルファート(株))
  • 訪れた人たちが放置したり、潮の流れによって流れ着いたりしたごみが問題となっているカリフォルニア州の海岸線の環境保護のため、ビーチ・クリーンアップイベントを実施しました。(Toray Membrane USA, Inc.(米国))訪れた人たちが放置したり、潮の流れによって流れ着いたりしたごみが問題となっているカリフォルニア州の海岸線の環境保護のため、ビーチ・クリーンアップイベントを実施しました。(Toray Membrane USA, Inc.(米国))
  • メキシコのEl Salto市と共同で、工場付近の産業道路に植樹を行いました。植樹により、地域一帯の気温が安定し、雨水の地中への浸透が促進され、水量と水質が安定するという効果があります。また、景観が良くなるだけでなく、生態系保全にも貢献することができます。(Toray Resin Mexico, S.A. de C.V.(メキシコ))メキシコのEl Salto市と共同で、工場付近の産業道路に植樹を行いました。植樹により、地域一帯の気温が安定し、雨水の地中への浸透が促進され、水量と水質が安定するという効果があります。また、景観が良くなるだけでなく、生態系保全にも貢献することができます。(Toray Resin Mexico, S.A. de C.V.(メキシコ))
  • 日本への留学生を支援する団体「ロータリー米山記念奨学会」と共同で、ペナン島東部にある海浜遊歩道「Karpal Singh Drive」周辺の海岸清掃活動を行いました。(マレーシア東レグループ(マレーシア))日本への留学生を支援する団体「ロータリー米山記念奨学会」と共同で、ペナン島東部にある海浜遊歩道「Karpal Singh Drive」周辺の海岸清掃活動を行いました。(マレーシア東レグループ(マレーシア))
  • Penang Green Councilと共同で、ペナン州の小中学校を対象にPETボトルリサイクルコンテスト「Toray &+™ Recycle Competition 2023 Penang」を開催しました。(マレーシア東レグループ(マレーシア))Penang Green Councilと共同で、ペナン州の小中学校を対象にPETボトルリサイクルコンテスト「Toray &+ Recycle Competition 2023 Penang」を開催しました。(マレーシア東レグループ(マレーシア))
  • 地域の緑化活動である「Go green活動」を支援するため、タンゲラン市の地元機関や地域社会に植物の種子を提供しています。(P.T. Indonesia Toray Synthetics(インドネシア))地域の緑化活動である「Go green活動」を支援するため、タンゲラン市の地元機関や地域社会に植物の種子を提供しました。(P.T. Indonesia Toray Synthetics(インドネシア))
  • バンプー海岸の海洋廃棄物を削減し、天然資源を保護するために、政府や産業ネットワーク、地域住民の方とともに「バンプー海洋保護プロジェクト」に参加しました。(Toray Textiles(Thailand)Public Company Limited(タイ))
  • バンプー海岸の海洋廃棄物を削減し、天然資源を保護するために、政府や産業ネットワーク、地域住民の方とともに「バンプー海洋保護プロジェクト」に参加しました。(Toray Textiles(Thailand)Public Company Limited(タイ))

バンプー海岸の海洋廃棄物を削減し、天然資源を保護するために、政府や産業ネットワーク、地域住民の方とともに「バンプー海洋保護プロジェクト」に参加しました。(Toray Textiles(Thailand)Public Company Limited(タイ))

マラソン大会への協賛によるスポーツ振興

  • 環境、地域
  • 健康、福祉

「東京マラソン」の協賛とサステナビリティへの取り組み

東レ(株)は、スポーツ振興を通じた社会貢献の実現を目指して、2011年から東京マラソンに協賛しています。
東京マラソンは、大会を通じたサステナビリティへの取り組みを推進しており、これまでの大会では、東京マラソンと東レの連携による取り組みとして、エコの観点からランナーに配布される手提げ袋やボランティアウェアに、東レの植物由来繊維「エコディア™」が使用されてきました。そして、2022年3月に開催された「東京マラソン2021」から、大会当日にランナーに提供した給水のPETボトルを、東レのリサイクル繊維「&+」にリサイクルし、ボランティアウェアにアップサイクルするプロジェクトが始まりました。2022年3月に開催された「東京マラソン2021」で回収されたPETボトルは、「&+」となり2024年大会のボランティアウェアに生まれ変わる計画です。

  • 回収されたペットボトルは、大会のボランティアウェアに生まれ変わります。回収されたペットボトルは、大会のボランティアウェアに生まれ変わります。
  • 大会プログラムに掲載されている「東京マラソン」の「&+™」リサイクル活動を紹介するグラフィック大会プログラムに掲載されている「東京マラソン」の「&+」リサイクル活動を紹介するグラフィック

「上海国際マラソン」協賛によるスポーツ振興

東レ(株)と東麗(中国)投資有限公司は、「上海国際マラソン」の協賛を通じて、中国のスポーツ振興に貢献しています。上海国際マラソンは、ワールドアスレティックス(世界陸連)のロードレースラベリングにおける最高位の格付けである「エリートプラチナラベル」に認定されているレースです。東レグループは第2回大会から協賛を行っており、現在「Founding Sponsor(創設スポンサー)」という最上位の協賛企業として大会をサポートしています。
26回目となる2022年大会は、出走者およびスタッフ全員にPCR検査を義務づけるなど、徹底した新型コロナウイルス感染症予防策を講じながら開催され、参加した1万8,000人のランナーが上海市を駆け抜けました。

  • 一斉にスタートを切るランナーたち一斉にスタートを切るランナーたち
  • 男子フルマラソン表彰式。プレゼンターとして東麗(中国)投資有限公司の沓澤董事長(左から2人目)が登壇しました。男子フルマラソン表彰式。プレゼンターとして東麗(中国)投資有限公司の沓澤董事長(左から2人目)が登壇しました。

「ふれあいコンサート」への協力

  • 健康、福祉

東レ(株)は文化支援、教育支援、福祉支援を目的とした音楽活動「ふれあいコンサート」に協賛しています。「ふれあいコンサート」は全国各地の小学校や福祉施設などに出向き、音楽指導やコンサートを開催し、参加型のプログラムも交えながら良質な音楽に触れ合う機会を提供しています。
20年目を迎えた2022年度は、「ふれあいコンサート」の恒例行事である「障がいのある方向けの招待公演」として開催され、ボランティアの方々が最寄り駅からの道案内や会場内誘導のお手伝いをしました。当日は多くの方にご来場いただき、コンサートを楽しんでいただきました。

  • 演奏の様子演奏の様子
  • 演奏者、ボランティアの方々で集合写真演奏者、ボランティアの方々で集合写真

良き企業市民としての地域貢献活動

  • 環境、地域
  • 健康、福祉

東レグループは、企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」に基づき、事業を通じた社会貢献とともに、社会の一員として「良き企業市民としての社会貢献活動」によって地域社会への支援を行っています。

東日本大震災復興支援バレーボール教室

子どもたちからの質問に対応する大山さん(左)と二見さん(右)子どもたちからの質問に対応する大山さん(左)と二見さん(右)

東レ(株)東北支店は、2013年からバレーボールを通じた復興支援に取り組んでいます。2022年6月に宮城県松島市立矢本東小学校6年生を対象に「バレーボール教室」を開催しました。講師には、元全日本代表で、東レアローズバレーボール部に所属していた大山加奈さんと、同じく東レアローズバレーボール部OGで現在東レエンジニアリング(株)所属の二見梓さんを迎え、実技指導と大山さんによる講話を実施しました。
実技指導では、工夫を凝らしたゲームやソフトバレーボールを使ったトス、サーブなどを行い、児童たちの笑顔と歓声があふれる教室となりました。大山さんの講話は、相手や周囲を思いやる気持ちを大事にすること、その気持ちを「繋ぐ」ことをテーマに行われ、児童たちにもしっかり伝わった様子でした。

豪雨災害に対する支援

  • 2022年8月に北陸・東北地域で発生した豪雨災害の復旧支援のため、水道機工(株)のグループ会社の(株)水機テクノスが維持管理業務を受託している山形県長井市に、防じん性と通気性を両立させた東レの粉じん防護服LIVMOA™を500着寄贈しました。(東レ(株)、水道機工(株))2022年8月に北陸・東北地域で発生した豪雨災害の復旧支援のため、水道機工(株)のグループ会社の(株)水機テクノスが維持管理業務を受託している山形県長井市に、防じん性と通気性を両立させた東レの粉じん防護服“LIVMOA”を500着寄贈しました。(東レ(株)、水道機工(株))

地域社会の発展に向けた支援

  • 南通市の地域発展のために地元の慈善協会に計10万元を寄付しました。この寄付活動は2012年から開始し、2022年度で11回目を迎えました。(東レグループ南通地区5社(中国))南通市の地域発展のために地元の慈善協会に計10万元を寄付しました。この寄付活動は2012年から開始し、2022年度で11回目を迎えました。(東レグループ南通地区5社(中国))
  • 虐待や育児放棄を経験した子どもの「法廷の代弁者」として活動するボランティア「CASA for Kids' Voice」で子どもたちにクリスマスプレゼントを贈りました。(Toray Resin Co.(米国))虐待や育児放棄を経験した子どもの「法廷の代弁者」として活動するボランティア「CASA for Kids' Voice」で子どもたちにクリスマスプレゼントを贈りました。(Toray Resin Co.(米国))
  • 地域消防体制の構築に貢献するために、地域の消防隊に米と食用油を寄付しました。(東麗塑料(深圳)有限公司(中国))地域消防体制の構築に貢献するために、地域の消防隊に米と食用油を寄付しました。(東麗塑料(深圳)有限公司(中国))
  • 子どもの日に、子どもたちの健やかな成長や幸せを願って、近隣の小規模学校に贈り物を用意しました。(Thai Toray Synthetics Co., Ltd.(タイ))子どもの日に、子どもたちの健やかな成長や幸せを願って、近隣の小規模学校に贈り物を用意しました。(Thai Toray Synthetics Co., Ltd.(タイ))
  • 従業員が制作した視覚障がい児教育用の点字キューブを社会福祉機関であるチェンジメーカーへ寄付しました。点字キューブは点字を遊びのように簡単に学べる教具であり、毎年視覚障がい児のためのボランティア活動を行っています。(Toray Advanced Materials Korea Inc.(韓国))従業員が制作した視覚障がい児教育用の点字キューブを社会福祉機関であるチェンジメーカーへ寄付しました。点字キューブは点字を遊びのように簡単に学べる教具であり、毎年視覚障がい児のためのボランティア活動を行っています。(Toray Advanced Materials Korea Inc.(韓国))
  • 子どもたちがより良い教育を受けられるよう、近隣の学校に実験道具などの備品や設備を寄贈しました。(Toray International India Private Limited(インド))子どもたちがより良い教育を受けられるよう、近隣の学校に実験道具などの備品や設備を寄贈しました。(Toray International India Private Limited(インド))

「CSRロードマップ 2022」におけるCSRガイドライン10「良き企業市民としての社会貢献活動」の主な取り組みはこちらをご覧ください。