Interview08

研究者として先行的な取り組みをしながら
製品開発や事業化にまで携われる醍醐味

技術系研究開発(化学)
徳山尊大
地球環境研究所 研究員
2010年入社
高分子科学専攻修了

学生時代の専攻について教えてください。

高分子科学を専攻し、星型や櫛型など、複雑な構造のポリマーの構造を精密に制御し、合成する方法の研究をしていました。

専攻の内容と就職先には関係がありますか?

直接的な関係はありません。ただ、就職先として研究職を志望しており、その可能性のある会社の一つが東レだったのです。東レは、研究所に入った先輩の話を聞く機会があり、その際に非常に生き生きと仕事の説明をしてくれたことが印象的で、私もそんな職場で働きたいと思うようになりました。また、水処理用の濾過膜や炭素繊維といった最先端材料を手掛けており、メーカーとしての将来性を感じることができたのも、この会社を選んだ大きな理由のひとつです。

配属先と仕事内容について教えてください。

滋賀事業場内にある地球環境研究所は、1991年に開設された地球環境研究室が2002年に研究所として独立したもの。東レの保有する有機合成技術や高分子技術、ナノ加工技術などを基盤として、水処理分野のすべての膜製品を開発し、事業化まで進める部署です。つまり、先行研究から実際に納品する製品の開発まで携わることができ、「最先端のものづくりに携わっている」の実感を強く得られる環境なのです。私はRO膜の担当として基礎研究から始め、今では海水淡水化用製品の開発チームに所属しています。

製品の製造にまで携わるのですか?

製造に関しては工場の技術開発部署や、事業部内の生産技術チームが担当しますが、私たちも「開発して終わり」ではなく、その後もさまざまな形で携わり、事業化まで責任をもってフォローします。このため、製造、営業、管理部門、そして海外の関係者まで、事業に関わるあらゆる人々と連携していますし、会議やテレビ会議は頻繁にあります。一般的にイメージされる研究職よりも非常にアクティブな働き方で、その分やりがいも大きいですね。

製品開発における課題やポイントを教えてください。

性能を高め、より純度の高い水を得られるようにするのはもちろんですが、最近では省エネへの対応も強く求められます。具体的には、できるだけ低い圧力で濾過ができればいいのですが、その実現は簡単ではなく、プラント全体で最適化していく方法などを考える必要が生じます。また、常に課題としてあるのは多様な水質への対応です。たとえば、海水淡水化用製品であれば、塩分濃度や汚れ具合などは国や地域によって大きく異なりますから、それぞれの条件に合った製品を揃えておかなければ市場は切り拓くことはできません。そのためには、単にラインアップを増やすだけでなく、開発の経験を積み、新たなスペックもすぐに実現できるようにしておく必要があります。

東レのものづくりのモットー「深は新なり・極限追求」について教えてください。

扱っている材料を、多様な角度から分析・検証することが、新しい処方や思いもよらなかった効果の発見へと繋がっていきます。つまり、新製品開発が進んでいく過程は、まさに極限追及の過程そのものであり、そこが仕事の醍醐味でもあるのです。

東レを目指す学生へのメッセージをお願いします。

東レには、研究・技術・生産・販売などさまざまな部署があり、自分の持ち味を発揮できる場所が必ずあります。だからこそ、可能性を狭めず、「この会社で新しい発見をしよう!」というくらいの気持ちで臨んでください。明るく活力に満ちた皆さんと一緒に働ける日を、心から楽しみにしています。

SCHEDULE

月曜日

今週の実験スケジュール確認と関係者の打ち合わせなど。

火曜日

午前中は実験を行い、午後は特許明細書や報告書などの書類作成。

水曜日

毎日、何かしらの会議があり、この日は役員への説明会を行う。

木曜日

新しく試作したRO膜の評価を行い、今後の開発方針を話し合う。

金曜日

東京の学会に出席。

PRIVATE

休日は家族で過ごすことも多いが、小学生のときに父に教えられて以来、釣りが趣味。会社の仲間たちと船を借り、沖に出ることもある。最近では若狭湾でブリなどの大物を仕留めた。