Interview10

化学工学の専門家集団の一員として
パイロットプラントで革新プロセスを実証中

技術系ケミカルプロセス(化工)
鈴木淳也
ケミカルプロセス技術部 プロセス開発第2室(東海駐在)
2011年入社
化学工学専攻修了

東レに入社した理由を教えてください。

学生時代には化学工学を専攻し、化学プラントの設計を1から学ぶ「プロセス設計」という授業などを通じてプラント設計の基礎を学びました。それがきっかけでプラントエンジニアリングに興味を抱き、「自分の手でプラントを動かしてみたい」「そこでモノをつくってみたい」という想いのもと、化学メーカーを第1志望にしたのです。東レに入社を決めたのは、幅広い事業領域を持ち、さまざまな素材を扱っていることから、多くのプロセスについて設計や運転を経験できると感じ、入社を決めました。

入社から現在までの経歴は?

一貫してPPS(ポリフェニレンサルファイド)の革新重合プロセス開発に従事しています。優れた耐熱性、寸法安定性、耐薬品性を誇る熱可塑性スーパーエンジニアリングプラスチックとして知られるPPSは東レの主力商品の一つですが、プロセスを刷新し、さらに生産性を高めるための試みが何十年も続いています。私が入社したときにはベンチプラントを立ち上げた段階であり、担当としてシフト勤務で運転に携わりました。ベンチプラントとはいえ、きちんとした製品がでてきたときは非常に感動したのを覚えています。
その後、このときの運転経験や化学工学の知識をもとに、より大型のパイロットプラントの設計を担当しました。現在はパイロットプラントの運転条件の最適化や生産機を見据えた技術開発、コスト試算などの業務に携わっています。

所属部署はどんなところですか?

ケミカルプロセス技術部は、ケミストとケミカルエンジニアが協力して技術検討を進めていく部署です。東レのケミカルエンジニアの多くが在籍しており、化学工学の専門家集団といった位置づけになります。このため、名古屋事業場を本拠とするものの、私のいる東海工場や愛媛工場にも駐在しているメンバーがいます。部署の役割としては、プロセス上の課題を化学工学的な視点から解決するだけでなく、新たなプラントの設計や増設時のプロセス検討などを行うほか、社内のさまざまな部署からの相談にも応じ、現場の問題の解決にも一役買っています。

東レのものづくりへの姿勢を表す「深は新なり・極限追求」を感じたことは?

入社3年目からパイロットプラントの設計全般の主担当となったのですが、経験不足から作業は難航し、解決策を導き出すために、大ベテランの先輩方にも相談させていただきました。当初は「簡単な助言でももらえれば」といった思いでおりましたが、皆さんデータの隅々にまで目を通し、自らの手で工学計算などをされながら、非常に詳しく、的確なアドバイスをしてくれたのです。どんな問題でも物事を原理原則で考えることを怠らず、本質をとらえて解決しないといけないと改めて気づかされたと同時に、東レにはその精神が根付き、こうして世代を越えて受け継がれていくのだとわかったのです。

東レの技術者として描いている夢は?

化学工学の専門家として、プロセスやプロジェクト全体を見通し、全体を最適化できるような技術者になることが当面の目標です。化学工学は「いかに効率的に製品を製造して、利益をあげていくか?」という問題に答えを出していく学問ですので、将来的には化学工学のバックグラウンドを活かして事業の経営にも携われるような人材になりたいと考えています。

東レを目指す学生へのメッセージをお願いします。

「素材には、社会を変える力がある。」というスローガンの通り、東レの扱う先端材料は数多くの可能性を秘めています。一方で先端材料を開発し、社会に送り出していくことは容易ではなく、多くの困難が伴います。困難について一緒に知恵を出し合い課題を解決していくことで、ぜひ、社会に新たな価値を生み出していく喜びを分かち合いましょう。

SCHEDULE

5:00

起床。技術者も常に世の中の動きを知っておかなければならない。毎日の新聞閲覧は欠かさない。

8:30

始業ミーティング。その後、現場の運転中プラントを確認し、昨晩の様子をヒアリング。

9:00

メールチェックなどを行い、昼までの運転で得られたデータ解析作業。

12:00

社員食堂で食事。

13:00

解析結果などを含めて研究所に連絡し、状況確認を行う。

15:00

実験室に移り、プラントで試作した樹脂の分析などを行う。

19:00

職場を出て帰宅。時間に余裕があるときには途中で剣道場に寄り一汗掻く。

20:00

子供とポケモンごっこなどをしながら過ごし、早めに就寝。

PRIVATE

小学校から続けている剣道は、現在、五段になり、六段に挑戦中。会社の道場での稽古のほか、町の剣道場でも時間を見つけて稽古している。それ以外のプライベートな時間は、4歳の娘と2歳の息子と過ごすことが多い。