Interview12

世界最速の自動生産ラインを構築することで
「深は新なり・極限追求」を強く感じた

技術系エンジニアリング(機械)
幾島 崇
エンジニアリング開発センター 第1開発室
2014年入社
ヒューマンメカトロニクスシステム学域修了

東レに入社した理由を教えてください。

学生時代は精密機械工学を専攻し、特に金属の微細加工についての研究に力を入れていましたが、就職活動時は「ものづくり」に携わることを軸とし、専門にこだわらずさまざまなメーカーを調べました。その過程で、人々の生活に貢献し、社会を支える素材メーカーへの関心が高まったのです。活躍フィールドが幅広いほど、社会に与えるインパクトは大きいですし、そんな環境でものづくりができたら楽しいだろうなと思いました。最終的に東レを選んだのは、素材メーカーには珍しく機械系の開発部署があり、自分の機械工学の知識や経験も活かしながら炭素繊維などの新しい素材に触れられる。絶対におもしろい仕事ができると確信できたからです。

担当している仕事について教えてください

現在は、炭素繊維関係の装置開発と技術開発に携わっており、生産用の新しい製造装置の開発から研究用素材の試験装置の開発まで、仕事の幅はかなり広いです。東レは生産も販売も世界展開しているため、私たちも海外工場に技術支援を行ったり、市場の動向やニーズを掴むべく展示会に足を運ぶなど、非常にグローバルな活動をしています。設備系の開発というと、工場で黙々と作業をしている印象を受けるかもしれませんが、実際には海外の近さを肌で感じながら仕事に向き合える環境なのです。

仕事に必要な装置を自製しているのですね。

通常の企業であれば、事業に必要な機器や設備は、調達部門が市場から購買してきます。しかし、炭素繊維のトップメーカーである東レでは常に「世界初」に挑戦することが求められますので市販の装置だけでは不十分なのです。このため、エンジニアリング開発センターという機器や設備の専門開発チームがあり、装置という視点においても「世界初」に向きあっているのです。

東レのものづくりのモットー「深は新なり・極限追求」を強く感じたことは?

「世界最速」の自動工程を目指して技術開発を進めていたことがあります。高速で動く機械をつくるだけでは不十分で、実際に生産ラインを組んで機器を動かし、ボトルネックとなる部分を一つひとつ潰していく作業が求められました。発生した問題を解決するには、機械や電気、制御、化学などの専門知識をもつメンバーが集まり、粘り強く検証を続ける必要があり、そのとき極限まで深さを追求していくという作業の重要性を強く感じました。今では、自分の専門知識をさらに広げ深めるために、機械については上司や先輩たちに教えてもらいながら知見を増やしていますし、基本となる化学や物理の知識は本から学び、少しずつでも「判断できる領域」を増やそうと努力しています。

東レの技術者として描いている夢は?

自分のアイデアで革新的な装置を生み出したいですね。そのためには小さな試験機レベルから始め、要素技術を磨きながらスケールアップを目指し、最終的には生産装置でつくられた素材が世の中を変えるような存在になってほしい。今は、まだそのレベルには達していませんが、それでも、この事業場から生まれた炭素繊維が使われている飛行機に乗るとうれしいですし、今後もそのような想いとともに社会と自分の仕事との関係性を見つめていきたいですね。

SCHEDULE

月曜日

午前中は設計チームのミーティング。午後はCADで新しい装置の設計。

火曜日

午前中はデスクワーク中心。午後からは自作した試験機で実験。

水曜日

研究者に最近の課題をヒアリング。その解決に役立ちそうな装置を検討。

木曜日

実験の続き。研究チームや生産チームとの会議に参加。

金曜日

試作した炭素繊維材料の性能解析を行い、装置改良に関するアイデアを練る。

PRIVATE

現在の趣味は、先輩から教わったゴルフ。フォームの悪い部分を少しずつ改良していくなど、黙々と上達できるところが自分向きだと思っている。また職場の若手中心で構成されるフットサルのチームにも参加しており、年に1度の事業場大会に出ている。